計量を終えファイティングポーズを取る王者・田口(右)のベルトを取ろうとするバレラ

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 ◇WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ 王者・田口良一≪12回戦≫同級1位ロベルト・バレラ(2017年7月23日 大田区総合体育館)

 ダブル世界戦の調印式と前日計量が22日、試合会場の東京・大田区総合体育館で行われ、4選手とも一発でパスした。6度目の防衛が懸かるWBA世界ライトフライ級王者・田口良一(30=ワタナベ)は、ベストコンディションづくりへ試合までの食事を“腹七分目”に抑える方針。IBF世界ミニマム級王座に挑む京口紘人(28=同)はラッキーカラーのオレンジのグローブを選択し国内最速記録のデビューから1年3カ月での世界王座奪取に挑む。

 物静かな田口の表情にほんの一瞬だけ、リングで見せる勝負師の顔が浮かんだ。計量後、バレラとの2ショット撮影の時だ。コロンビア出身の挑戦者が、肩から掛けたチャンピオンベルトに触れると、それを拒絶するように身をくねらせ、殺気を放った。

 「奪おうとしてきたので、ベルトを。そうはさせないと。渡すつもりはさらさらないので」。にらみ合いも冷静沈着な王者としては長く、異例の20秒。6度目の防衛を懸けたゴングを前に、熱い火花を散らした。

 ただし熱くなったのもそこまで。リミットちょうどでクリアした田口は、待望の食事に「ゆっくり食べる。以前、4時間で4・6キロ増えて、胃がおかしくなった」と語った。3度目の防衛戦となった昨年4月のランダエタ戦。計量後、欲望のおもむくままにかき込み「反動が凄かった。急に立てなくなった」ほど胃に負担が掛かった。以後は胃の負担を考えるようになったといい、「まだ食べたいけど(というところで)抑えたい」と腹七分目を宣言。ベストは3・5キロのリバウンドだ。

 当日はWBO世界ライトフライ級王者の田中恒成がリング下でテレビ解説する。次戦には待望の王座統一戦が実現の見通しだが「バレラに勝つことだけを考える」。心も体もハングリーに、まずは目の前の敵をなぎ倒す。