[7.22 J2第24節 群馬1-1熊本 正田スタ]

 4勝1分18敗で最下位のザスパクサツ群馬と、6勝4分13敗で19位のロアッソ熊本の一戦は1-1で引き分けに終わった。群馬は連敗を7で止め、熊本は今季2度目の2連勝とはならなかった。

 21日に登録されたばかりのDFヨ・ソンヘ、DFチェ・ジュンギ、DFパク・ゴンの韓国人3バックを敷く群馬が積極的な入りをみせる。前半13分、MF山岸祐也のスルーパスに反応したMF岡田翔平がPA右から右足を振り抜く。これはGK畑実のセーブに阻まれたが、FWカン・スイルを中心に熊本ゴールに迫る。

 対する熊本は前半34分、右クロスのこぼれ球からFW八久保颯が強烈なシュートを放つと、GK牲川歩見の手を弾いてクロスバーを叩く。これにFW安柄俊が詰めたがGK牲川のブロックに阻まれ、安柄俊は何度も地面を叩いていた。前半終了間際にも相手DFの連携ミスから安柄俊にチャンスが訪れたが、右足シュートは惜しくもゴール左に外れてしまった。

 互いに交代なしで迎えた後半。試合を動かしたのは、チームワーストタイの7連敗中の群馬だった。6分、右サイドからMF舩津徹也が上げたクロスをファーサイドに走り込んだ山岸がヘディングシュート。角度はなかったが、ゴール右に決め、群馬が待望の先制点を挙げた。

 だが、群馬のリードは長くは続かなかった。熊本は後半18分、相手CKからカウンター攻撃発動。左サイドからMF上村周平がふわっと上げたクロスを八久保がヘディングシュートを沈め、1-1と試合を振り出しに戻す。

 追いつかれた群馬はFW盛田剛平、熊本はFW巻誠一郎と前線のターゲットを入れるなど、最後まで両チームが勝ち越しゴールを狙いに行き、ピッチの随所でバチバチのマッチアップが繰り広げられる。5月7日に行われた第12節では、1-1のアディショナルタイム5分に群馬が決勝点を挙げたが、今回は1-1のままタイムアップ。勝ち点1を分け合う結果となった。

 先制点を挙げた山岸は、「先制点を取って勝ちきれないのは今の自分たちの弱さ。勝ち点3を取らなければ、今日のゲームは良くない。こういうゲームで勝ち点3を取れるように明日から練習していきたい」と振り返り、気持ちを切り替えた。


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