2017年4月19日、衝撃的なニュースが飛びこんできた。ハーバード大学スミソニアン天体物理学センターのジェーソン・ディットマン博士は、地球から40光年の距離にあるくじら座の赤色矮星の周囲に、地球とよく似た環境を持つ太陽系外惑星を発見したと発表。

 

「LHS 1140b」と名づけられたこの惑星は、主星との距離が適度な温度になる位置にあるため、気候は温暖。いわゆる「ゴルディロックス・ゾーン(生命居住可能領域)」に存在する惑星として、研究探査に最適なスーパーアース(巨大地球型惑星)だと目されている。

 

発見者のジェーソン・ディットマン博士は「地球外生命体の存在を示す証拠を探索する目標としては、これ以上適した惑星はほぼ望めないだろう」と興奮気味に語っている。

 

地球外生命体――。

 

宇宙の謎とミステリーの究極の解答が、その存在には秘されている。生命の進化の果てには、何が待ち受けているのか。宇宙の彼方には何が存在するのか。そして人類はどこへ向かうのか。

 

すべての謎の解答は、彼らと出逢ったときに得られるはずだ。

 

その地球外生命体が、地球からわずか40光年しか離れていない太陽系外惑星で見つかるかもしれない。これほど心踊るニュースがあるだろうか。

 

生命存在が可能な惑星

ところが驚くべきことに、生命が存在するかもしれないスーパーアース発見の報告は、近年になり続々と繰り返されている。

 

実は前述のニュースが流れる直前の2月22日、科学雑誌「ネイチャー」に掲載された論文によれば、地球から39光年の距離にある「トラピスト-1」という恒星の周囲に、地球とよく似た環境をもつ惑星が7つも連なっていることが判明した。

トラピスト-1の惑星のイメージ(写真=NASA)。

 

論文を発表したNASAの国際研究チームによれば、7つの惑星はいずれも水が液体として存在しうる「ハビタブルゾーン」に位置しているという。

 

研究チームを率いたリエージュ大学の天文物理学者マイケル・ギロン博士は、こう述べる。

 

「生命を育むことができる第二の地球が見つかるかどうかは、もはや問題ではない。見つかるのがいつかという問題だけだ」

 

実際、1995年に最初のスーパーアースが発見されて以来、ポツポツと発見のニュースは流れていたが、近年になりそれが急加速。最近では、発見報告のラッシュともいえる現象が起きているのだ。

 

2015年6月25日、欧州南天天文台が太陽系から近い距離にあるさそり座の方向に3個のスーパーアースを発見。

 

2015年7月30日、スイスのジュネーブ大学の研究チームが、カシオペア座の方向に巨大惑星1個とスーパーアース3個を発見。2016年には日本でも、東京工業大学と国立天文台などを中心とした国際研究チームが、みずがめ座の方向で生命が存在する可能性の高いスーパーアースを発見している。

 

発見ラッシュの意図

と、このように、マスコミで話題となった報告を拾いあげていくだけでもキリがないほどだ。しかし、こんなにも次から次へとスーパーアース発見の報告が連なるのは、なぜなのだろう。

 

ひょっとすると、われわれ人類と地球外生命体が、いよいよ遭遇のときを迎えるという“前兆”なのだろうか。

 

いや、あるいはまた別の推測も成り立つ。

 

たとえば、一連の発見報告ラッシュの背後には、何らかの隠された意図が存在するのかもしれない、ということだ。

 

NASAを中心とした科学者たちが互いに協力しあい、地球外生命体が存在する可能性を世間に強調すらしているのである。ということは彼らは、地球外生命体に関する重大な事実を、すでに掴んでいるのだろうか。

 

いや、それはまだわからない。

 

しかし、いずれにせよ、われわれ人類と地球外生命体との間でいま、何かが起きようとしていることだけは確かなようだ。

 

(ムー2017年8月号総力特集「最新地球外文明探査と火星移住計画最前線」プロローグより抜粋)

 

文=中野雄二

 

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