食で実践!熱中症予防につながる飲み物、食べ物

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いよいよ夏本番である。毎日続く猛暑に、ぐったりしてしまっている人は多いのではないか。何を隠そう、筆者がそのうちのひとりである。この時期、「教えて!goo」では、毎年のように熱中症に関する記事として「なぜ熱中症は起きるのか?心理学的観点から見た熱中症のメカニズム」などの記事をリリースしてきたが、今回は、熱中症予防につながる飲み物、食べ物について、管理栄養士の松原郁実さんにアドバイスをもらったので紹介したい。

■夏に必ず食べる“あの食べ物”が熱中症予防になる!

まず熱中症を予防するためには、どんなことに気をつけたらいいのだろう?

「第一に、こまめな水分補給です。暑い季節は気付かない間にじわりじわりと汗をかくため、大量に汗をかいていなくても、喉が渇く前に水を飲むことが大切です。成人の場合、水の摂取目安量は1日1.0〜1.5リットルです。また、大量に汗をかいた場合はスポーツドリンクを飲んだり、塩分も補給をしましょう」(松原さん)

夏場の水分補給は、水分だけではなく、塩分などのミネラルを摂取するとよいと、聞いたことがある人も多いのでは。熱中症予防につながるひとつの飲み物として、スポーツドリンクと覚えておこう。自覚症状がなくても早めの水分補給を心掛けたい。

「第二に、熱中症にはその日の体調が影響するため、日頃から暑さに備えた体づくりが大切です。そのためには、何といってもバランスの良い食事が大切ですが、特に気をつけたいのは、『彩り良いメニュー』にすること。例えば『暑い日はそうめんと薬味でいいかな』という日もあるかもしれません。ただ、これでは栄養的には炭水化物と極微量のミネラルしか補給できませんね。そこで、そうめんに具材をたっぷりのせて彩りを良くすると、ビタミンやたんぱく質も摂れるようになります。トマト、オクラ、みょうが、ツナ缶、温泉卵などをのせたそうめんはいかがでしょうか」(松原さん)

夏といえばそうめんである。筆者も暑さで食欲が湧かないとき、そうめんだけで済ませてしまうことが多い。しかし、熱中症を予防するには、バランスの良い食事を心掛けることが大事とのこと。具材たっぷりのそうめんなら、熱中症予防の食べ物になるというわけだ。

■冬に飲む“甘酒”が熱中症予防に!?

「甘酒もオススメです。甘酒は冬に飲むイメージですが、実は江戸時代から熱中症予防のための飲み物として親しまれたそうです。甘酒はビタミンB群、アミノ酸、オリゴ糖などを含み、『飲む点滴』と言われるほど栄養価が豊富です。最近はコンビニでもそのまま飲めるストレートタイプの甘酒や、冷やして飲む甘酒が購入できます。そのまま飲んでもおいしいですし、豆乳と氷で割ったり、ヨーグルトに加えたり、爽やかなアレンジをしてもおいしいですよ」(松原さん)

なんと、甘酒が熱中症予防になるとは知らなかった。アレンジ次第では、自分好みの味も見つけられるかもしれない。飲み物として、デザートとして、活用してみては?

豆乳甘酒、フルーツ甘酒、抹茶甘酒のレシピを動画でチェック!



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■熱中症後に体力をつけたいなら“冷しゃぶ”!

ここまでは熱中症予防につながる飲み物、食べ物の紹介だった。たとえば、もし熱中症になってしまったとして、体力をつけるにはどんな食べ物がオススメだろうか?

「もしも熱中症っぽい?という場合は、食欲があるようなら冷しゃぶがオススメです。豚肉に含まれるビタミンB1は別名で『疲労回復ビタミン』とも言われ、糖質をエネルギーに変える酵素をサポートします。豚肉には、鶏肉の10倍ものビタミンB1が含まれています。スタミナをつけたかったら豚肉料理ですね。冷しゃぶはレタス、トマト、焼き茄子、大葉などと一緒に食べれば彩りが良くなり、ビタミンや食物繊維も摂れます。タレはポン酢にたっぷりの刻みねぎ、胡麻などを加えてはいかがでしょうか。ねぎに含まれるアリシンという成分は、ビタミンB1の体内吸収を助けてくれます。また、豆板醤(トウバンジャン)をちょい足しすると、ピリ辛で食欲が増しますよ」(松原さん)

いかがだっただろうか? 夏バテ気味で食欲がなくなりがちのみなさんも、ぜひプロがアドバイスする熱中症予防に役立つ飲み物、食べ物を活用してみてほしい。

■専門家プロフィール:松原郁実
管理栄養士、健康食育シニアマスター、きのこマイスター、スーパーフードマイスター。働き盛りのビジネスパーソンに向け、賢く・美味しく・楽しく食べるコツを伝えている。栄養相談、セミナー、執筆や出演など各種メディアで活動中。

柚木深つばさ(Yukimi Tsubasa)