シェアリングされる建設機械の例(写真: 豊田通商の発表資料より)

写真拡大

 豊田通商は21日、建設機械のシェアリングサービス「Jukies(ジューキーズ)」を7月より開始したことを発表した。法人・個人が所有する建設機械・建設資材・道具等を安心して貸し出せる仕組みを提供していく。同社によると、同様のサービスは国内初という。

【こちらも】日本のシェアリングサービス市場、2016年に1兆円突破

 「Jukies」は遊休状態にある建設機械や建設資材の所有者が、貸し出したい機械を専用ウェブサイトに登録。一時的に建設機械を使用したいユーザーに有料にて貸し出しすることができる。

 従来の建機レンタル事業はレンタル会社が所有している建設機械を法人・個人向けに貸し出しをしていたが、Jukiesでは法人・個人双方が借り手と貸し手になることができる。これにより建設機械のみならず家庭用の電気工具など、小型機械の共有も可能となる。レンタル料金も貸し手により自由に設定することができるため、ユーザーの予算や使用期間、使用場所に合わせた利用ができる。

 建機を始めとする機械は、「ユーザーによる扱い方」や「不具合・故障」の問題があるためシェアリングサービスとしては普及していなかった。「Jukies」は評価システムにより信頼できる相手にだけレンタルすることを可能とし、万が一の事故も補償をする。

 WEBサービスのため、PCでもスマホでも場所を選ばずサービスを利用することができる。取引に関する相談も専用のチャットルームにて、いつでも打ち合わせが可能。納入日、料金、運送方法に関しての相談に活用することができる。

 海外では既に重機レンタルのシェアリングサービスが投資家の大きな注目を浴びている。カナダを拠点とする「Dozr」は、工事業者間で重機の貸し借りが可能なプラットフォーム。掘削機などの産業機械をメインにドローン、産業用ロボットなどをレンタルすることができる。特長的なのは機材を操作する資格を持つオペレーターもレンタルすることが可能という点である。

 産業設備は高額であるものの、仕事を受注したときに機材がないと仕事にはならない。一方で保有となると遊休資産として有効活用されないなど、稼働率の問題があった。「Dozr」では既に2,000社以上の顧客を抱え、5,000万ドル相当の機材がラインナップされるなど拡大傾向にある。

 日本の景気は長らく建設業界にて支えられてきた。建設業こそ多くの雇用を生み出し、人々の生活に役立つインフラを創り出してきた。一方で、普段使用されていない建設機械が所有者の倉庫に眠っているなど、貸し手の遊休資産が有効活用されていないのも事実であった。一時利用する借り手のコスト削減にもつながるため、こうしたシェアリングサービスの広がりには今後も注目である。