中東エルサレム旧市街の外で、イスラエルの警備隊がイスラム教徒らに催涙ガスを発射したことを受けて衝突が発生し、イスラエルの治安部隊に投石するパレスチナ人の若者(2017年7月21日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】(更新)パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)のラマラ(Ramallah)北部にあるイスラエル入植地で21日、パレスチナ人の男がイスラエル人の民家に押し入って4人を刺し、うち3人を殺害する事件が起きた。イスラエル軍が明らかにした。

 イスラエル軍関係者によると、襲撃したのはパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するハマス(Hamas)の支持者の男(19)。入植地のフェンスを飛び越えてイスラエル人の家に押し入り、安息日の夕食を食べていた家族を刺したという。

 軍関係者によれば、祖父とその子ども2人が死亡し、祖母が負傷した。犠牲者に関するそれ以上の情報は明らかにされていない。パレスチナ人の男は、近隣から駆け付けた非番のイスラエル兵に撃たれて取り押さえられ、現在、病院で治療を受けている。イスラエル軍によれば、男はフェイスブック(Facebook)にエルサレム(Jerusalem)の聖地の話と、殉教者として死ぬことについて書き込んでいた。

 エルサレム旧市街(Old City)にあるユダヤ教とイスラム教、双方の聖地(ユダヤ教の名称は「神殿の丘(Temple Mount)」、イスラム教は「ハラム・シャリーフ(Al-Haram Al-Sharif)」)付近では、14日にイスラエル人警官2人が襲撃・殺害される事件が起き、イスラエルの警察当局は聖地の入り口に金属探知機を設置するなど警備を強化していた。 

 その後、イスラエルの閣僚らが金属探知機を撤去しない判断を下したことを受けて衝突が発生。20日には、旧市街でのイスラエル当局による警備強化策をめぐり、パレスチナ人のデモ隊とイスラエル軍が衝突した。エルサレムと西岸ではその後、衝突によってパレスチナ人3人が死亡し、多数の負傷者が出ている。

 今回の事件が起きた21日には、デモを警戒したイスラエル警察が50歳未満の男性に対し、イスラム教の金曜礼拝のために旧市街に立ち入ることを禁じる措置を発表していた。
【翻訳編集】AFPBB News