中国市場で韓国車の販売が低迷している。自動車情報プラットフォームのマークラインズによれば、2017年1-6月における韓国車の販売台数は前年同期比46.68%減の43万1000台となった。販売台数が前年に比べてほぼ半減してしまったことになる。(イメージ写真提供:(C)tktktk/123RF)

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 中国市場で韓国車の販売が低迷している。自動車情報プラットフォームのマークラインズによれば、2017年1-6月における韓国車の販売台数は前年同期比46.68%減の43万1000台となった。販売台数が前年に比べてほぼ半減してしまったことになる。
 
 韓国車の販売が急減した理由の1つは、韓国政府が高高度ミサイル防衛システム(THAAD)の配備を決定したことで、中国で韓国製品の不買運動が起きたことが挙げられるだろう。韓国側はTHAAD配備はあくまでも対北朝鮮が目的であるとしているが、中国側は政治の中枢である北京もレーダー探知の範囲に入るとして強く反発している。
 
 中国メディアの今日頭条は16日、韓国車がたった1度のボイコットで販売不振に陥ってしまったことを伝える一方、日系車も中国でかつてボイコットの対象となったものの、販売台数を回復させ、今では「排斥されればされるほど、販売を伸ばす」と形容されていることを伝え、韓国車に比べて日系車は「抵抗力」が高いと指摘した。
 
 まず記事は、日系車の「抵抗力」が高い理由として、中国市場における歴史が韓国車に比べて長く、歴史問題などの要因はあっても、自動車の品質そのものは「多くの消費者に認められている」ことが挙げられると紹介。また、市場に投入している商品のラインナップが豊富で選択の幅があること、さらにこれまでの販売実績など、韓国車とは「格段の差」があることを紹介した。
 
 特に「日系車の品質が優れている」点は何よりも重要で、中国では「故障が少ない」「低燃費」が、日系車の代名詞となっていると指摘。また最近では車内の快適さや操作性、動力性能も高く評価されつつあり、これが日系車の販売躍進につながっていると説明した。また、「日系車は中国の自動車業界の発展に大きく貢献した」ことも、日系車の排斥を叫ぶ声に対する「抵抗力」となっていると主張。中国自動車市場の発展のために、日系メーカーはエンジンやトランスミッションなどを提供してきたとし、こうした事実は多くの中国人消費者が知っていると指摘した。
 
 こういった理由によって、日系車は中国で何度もボイコットを受けながらも、今なお売れ続けていると記事では紹介されている。中国では不買運動が始まると、地域で差はあるものの、その国やメーカーにとって非常に大きな打撃となる。日中関係は小康状態とは言え、ネット上では日系車を排斥すべきと呼びかける声は、依然として存在する。それでも日系車が売れ続けているという事実は、日系車の質を中国人が認めていることを意味すると言えよう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)tktktk/123RF)