私は体験型のアートが好きだ。かつては瀬戸内国際芸術祭でこえび隊(ボランティアサポーターの総称)をやったこともある。だけど、いつもどこか物足りなかった。それは、自分はやっぱり「鑑賞者」側で、「作品」側には立てない、と思っていたからだ。

だから「檸檬ホテル」で夏限定のインターンを募集しているという話を聞いた時、ああ、羨ましいなあ、と思わずにはいられなかった。

ひと夏の「檸檬」体験

「檸檬ホテル」は、豊島・唐櫃岡にある体験型のアート作品兼宿泊施設だ。「瀬戸内国際芸術祭 2016」で発表された作品だが、会期が終わった今でも楽しむことができる。建物の中には、豊島産のレモンの枝葉で染めた布が使われており、レモン色の空間でアートを体験できる。

「鑑賞者」としても充分に楽しめるのは、わかっている。だけど私が憧れていたのは、作品の手入れをしたり、作品と鑑賞者とつなぐ手伝いをしたりしながら、「作品」側に立ってみるということだった。そんな時間の中で、その作品にどんなふうに朝日が差すのか、夕暮れの中でどんな表情をするのか、みんなが家に帰ってひとりぼっちになるとやっぱり寂しいのかな、なんて思いながら、「鑑賞者」が知らない一面を見てみたいと思っていた。

もしあなたが
「作品」側に立ちたい人なら

社会人となった私にはもう、「作品」側に立つ機会はそう訪れないだろう。インターン募集の応募ボタンをクリックできない自分が歯がゆいけれど、その分、この思いを誰かに託してみたくて、私は今この記事を書いている。

募集期間は2017年7月24日(月)まで。インターンなので報酬はないけれど、宿泊費はまかなってもらえる。詳細・応募はこちらから。

Licensed material used with permission by 檸檬ホテル