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●エアコン代の節約術(1)

今年も暑い夏がやってきます。エアコンが欠かせない時期になりますが、気になるのはやはり電気代。夏を涼しく快適に過ごしながら、節約も忘れたくはありません。そこで今回は、エアコン代の節約を中心に、夏の節電方法についてまとめてみました。

○エアコン代を節約するには

夏に消費電力量が最も気になる家電といえば、エアコン。最近では、室内にいても熱中症になるリスクが周知し始め、暑さを我慢してエアコンを付けないようにする人は少なくなっているようですが、それでも、一日中家にいる時などは電気代が心配になるものです。工夫してエアコン代を抑えるには、どのような方法があるのでしょうか。

1.カーテンを閉めて外からの暑さを防ぐ

まず、暑さを防ぐ簡単な方法は、昼間の外出時にはカーテンを閉めておくことです。外からの熱を防ぐだけでなく、冷房で涼しくなった部屋の冷気を逃がさないようにする効果もあります。なるべく日照を遮るよう、床まで届く長めのカーテンや厚手のカーテンを使用するといいでしょう。

2.フィルターの掃除はこまめに行う

エアコンのフィルターが汚れて目詰まりしていると、冷房の効果が低下し、無駄な電力を使ってしまいます。冷房を使い始める時だけでなく、できれば2週間に一回程度、フィルターの掃除を行いましょう。

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●エアコン代の節約術(2)

3.扇風機を併用する

すでにご存知の人が多いですが、エアコンと扇風機を併用すると、節電に役立てることができます。扇風機によって部屋の空気が循環され室温が均一になり、また、風が体に当たることでエアコンの設定温度が高めでも涼しさを感じることができます。「扇風機をつけると余計に電気代がかかるのでは」と心配になってしまいますが、扇風機を使用したほうが節電には効果的です。さほど暑さが厳しくない日には、扇風機だけで過ごすのもおすすめですが、無理は禁物です。

4.長く使っている古いエアコンは買い替える

エアコンが古い機種の場合は、新しいものを購入したほうが節電になることもあります。15年程度使っているエアコンは、買い替えを検討してみましょう。古いエアコンは消費電力量が多く、電気代が高くなります。また、使い続けると経年劣化によって1年で数%ずつ消費電力量は増えていき、10年経つと5割ほど増加します。新しいものを購入するにはお金がかかりますが、節約できる電気代と比較して、買い替え時期を見極めてみましょう。

5.こまめなオンオフを控える

エアコン代を節約するために、こまめにスイッチを切ったり付けたりしていないでしょうか。少し涼しくなったらエアコンを切ったほうが節電につながると思いがちですが、実は、こまめなオンオフはかえって電気代を高くしています。エアコンは、室温を下げて設定温度にするまでが、最も消費電力量が多くなります。そのため、スイッチを切ることで、次に付けた時に再び余計な電力を使ってしまうのです。

また、節電になると思い弱運転で冷房を付ける人が多いですが、これも設定温度になるまでに時間がかかることで、電気代がかかる要因となります。エアコンによる電気代を抑えるには、自動運転でつけっぱなしにしておくのが最も効果的。設定温度まで下がったら、あとはその室温を保つので、余計な電気代がかからないというわけです。

6.室外機を涼しい場所に置く

室内にばかり目が行きがちですが、意外と重要なのが外にある「室外機」です。室外機には、部屋の中の熱を外に放出する役割があり、その周辺を涼しくしておくことで、節電の効果があります。室外機を日陰に置くほか、窓によしずを立てかける、ヘチマで緑のカーテンを作るなどするのも良いでしょう。日陰に置くのが難しい場合は、室外機カバーをかけてその上から打ち水をしてみましょう。

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●冷蔵庫・照明器具の節約術

○冷蔵庫や照明器具でできる節電方法

エアコン以外に、節電のためにできることは何があるでしょうか。たとえば、冷蔵庫は消費電力量の多い家電のひとつ。夏には冷たい飲み物を飲む機会が多いですが、冷蔵庫の開け閉めが頻繁になると、その分冷気を逃し消費電力量が増加してしまうので注意しましょう。

また、一般的な冷蔵庫では、麦茶などを作って冷まさないまま入れてしまうと、冷蔵庫内の温度が上がり、冷やすために余計なエネルギーを使うことになります。熱い料理や飲み物は充分冷ましてからしまいましょう。物を詰め込みすぎるのも、電力を使う原因になります。冷気の流れが悪くなり、冷蔵庫内部が均一に冷えなくなりますし、物が多いと取り出すのに時間がかかってしまうからです。冷蔵庫の中は定期的に整理し、賞味期限切れの食材や食べ残しがないかチェックしてみましょう。

そのほか、照明器具の消費電力量も意外と多いもの。白熱電球をLED電球に替えれば、省エネ効果があります。さらに、排熱を抑え、室内の温度上昇を防ぐこともできます。

電気代を抑えるには、ただ電気を使わないようにするのではなく、さまざまな工夫を施すことで、大きな効果が得られます。涼しさと節約、どちらも諦めることなく、猛暑になりそうな今年の夏を元気に乗り越えていきたいですね。

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筆者プロフィール:武藤貴子

ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント

会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやマネーコラムの執筆を展開。独立後はネット起業のコンサルティングを行うとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中。FP Cafe登録FP。