プロ野球後半戦突入の弾道ミサイル(1)ドラ1の起用を巡って楽天・星野副会長と梨田監督が対立

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 後半戦に突入したプロ野球。さながら北朝鮮の弾道ミサイルよろしく、ソフトバンクとのマッチレースを繰り広げている楽天では、星野仙一球団副会長と梨田昌孝監督の間に確執が勃発。非常事態に陥る一方、日本ハムでは大谷翔平に既定路線のメジャー行きが延期されるおそれも浮上してきた。早くもストーブリーグさながらの球界の火ダネは爆発寸前!

 セ・リーグの広島独走をよそに、激しい首位争いを繰り広げている楽天が、内部崩壊寸前だという。チーム躍進の旗振り役である梨田昌孝監督(63)と、球団上層部の確執がこじれ「電撃解任」もささやかれているというのだ。13年以来の優勝に向けて一丸となるべきチームに何が起きているのか。球界関係者が声を潜めて言う。

「実は、首位を走っている楽天の梨田監督の進退が取りざたされる事態になっています。そもそも、梨田監督を連れてきた星野仙一球団副会長(70)と立花陽三球団社長(46)が、そろってその手腕に疑問を抱いているんです。パ・リーグは4位のオリックスとの差が14.5ゲーム差(7月12日現在)と開いていますが、もし万が一、CS出場を逃せば即解任。それがなくとも、今後、ふがいない成績で采配が問題視されるようならば‥‥と虎視眈々と梨田監督の“失策”を待ち望んでいる。ズバリ、『梨田を切りたい。いや、クビだ!』というのが星野副会長の本音です」

 梨田監督といえば、星野氏が、三木谷浩オーナー(52)から監督人事を一任され、白羽の矢を立てたのが15年のオフシーズンだった。初年度となる昨年は5位に終わったが、積極的な補強策で、西武のエースだった岸孝之(32)をFAで獲得。新外国人としてハーマン(33)も獲得して戦力を整えたはずだった。だが、開幕直後から、蜜月であったはずの星野氏と梨田監督の間に微妙な隙間風が吹き始めたというのだ。先の球団関係者が続ける。

「両者の確執の原因は、ドラ1で獲得した藤平尚真(18)の起用を巡る問題です。梨田監督が藤平を何かと1軍で使いたがっていることに、星野氏が激怒。『目先の勝利のために潰す気か』とストップをかけたんです。この件があって星野氏の梨田監督への信頼が失墜した。さらにはシーズン中の補強を巡っても対立。打倒ソフトバンクを目指す星野氏は、新しい外国人投手も含めた、さらなる戦力補強を準備した。ところが、肝心の梨田監督が、『今の戦力で十分優勝を狙えます』と、やんわりと補強に難色を示すと、星野氏はさらに態度を硬化させたんです。それ以来、星野氏は、現場にもほとんど顔を見せなくなりました」

 実際、藤平は、交流戦の6月16日の阪神戦で1試合だけ登板。5回を5安打2失点と非凡さを見せたが、150キロのストレートはすっかり影を潜め、すぐに2軍に戻されている。この一件を見ても、両者の亀裂が端的に表れていると言えよう。

 さらに、本来なら梨田監督の“援軍”であるはずの立花社長も、梨田監督への評価は決して高くはない。

「楽天の快進撃の要因となっているペゲーロ(30)を2番に入れ、ウィーラー(30)、アマダー(30)と強打者を1番からズラっと並べるメジャー式の超攻撃打線も梨田監督の発案ではなく、データを駆使しているフロントサイドが、セイバーメトリクス理論の利用を池山隆寛打撃コーチ(51)に持ちかけたのが発端。球団としては、63歳の梨田監督から若い世代の監督へのバトンタッチを考えており、もしCSを逃すようなことになった場合は、迷うことなく梨田監督を切る算段を固めていますよ」(パ球団スコアラー)

 楽天の最大の敵はソフトバンクではなく、チーム内にいるのかもしれない。