■一世を風靡した『コミックボンボン』が復活

 講談社から毎月定期的に発刊されていた少年向け雑誌に『コミックボンボン』がある。2007年には休刊となっていたが、10年の時を経て電子書籍にて復活する運びとなった。今、漫画雑誌では、過去作のリバイブが積極的に行われているようだ。

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■『コロコロコミック』のライバル的立ち位置の雑誌

 講談社は7月21日に『コミックボンボン』を「pixivコミック」にて毎週金曜日にて配信していくことを決定した。こちらの漫画は無料で閲覧することが可能で、過去作と共に新作を同時に展開していく運びのようだ。過去作には『SDガンダム外伝 騎士ガンダム物語』、『サイボーグクロちゃん』、『王ドロボウJING』などが予定されており、往年のファンにはたまらない作品である。

 『コミックボンボン』は1981年から2007年まで発刊されていた少年向け漫画雑誌だ。元々は『コロコロコミック』のライバル誌として展開がはじまり、主にガンダムシリーズとの連携が大きかった。特に、ガンプラブームの到来と共に『プラモ京志郎』の漫画化もはじまった頃は『コロコロコミック』と伯仲していた。また、ガンプラのブランドの1つである「BB戦士」にも火が付き、同シリーズの漫画も人気を博すことになった。さらに、発刊時に放送されていたガンダムシリーズや、名作と言われている『逆襲のシャア』なども同誌にてコミカライズされている。

 ガンダムシリーズだけでなく、『メダロット』や『サイボーグクロちゃん』、『ロボットポンコッツ』はゲーム展開まで広まった作品たちだ。中でも『メダロット』は長期に渡ってゲーム化が続いており、今でも携帯ゲーム機で新シリーズがリリースされるほど根強いファンがいる。アニメも長期にわたってシリーズが続いた作品の1つだ。

 漫画の内容についても凝っており、『ロックマンX』、『真・女神転生デビルチルドレン』などは『コミックボンボン』を支えた作品たちだ。この2つは子ど向け雑誌とは思えないほどハードな内容になっており、特に『真・女神転生デビルチルドレン』は児童書向け『ベルセルク』とまで言わしめている作品である。個人的にはこういった作品や、BB戦士系列の漫画などが配信されることに期待したい。

■『ジャンプ』でも復刻版を発表

 他の雑誌でも、新規開拓と同時に、過去のファンたちを再び取り込もうとする動きが盛んとなっている。『ジャンプ』では、2018年に創刊50年を迎えることを記念して『復刻版 週刊少年ジャンプ』を2冊パックにて7月15日から3カ月連続で発売する。各誌には、ジャンプ黄金期を語るのに十分な巻数をピックアップしていく。

 漫画雑誌は今、売り上げ数が低下の一途をたどっている。新しい漫画家の発掘と共に、過去作を利用したファン層の囲い込みが今後も過熱することが予想される。