スポーツ大会の参加禁止を言い渡された7歳児(画像は『Mark Anthony Birchall 2017年7月19日付Facebook』のスクリーンショット)

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様々な症状があるとされる自閉症の児童にとって、学校の理解とサポートは必至だ。しかし子供の心に寄り添うべき教育現場の大人が自閉症児のスポーツ大会への参加を禁じ、その子の父親が怒りの声をあげた。英メディア『Liverpool Echo』や『Mirror』などが伝えている。

英リバプールのスピークに暮らすマーク・バーチャルさん(28歳)は、息子ジェイコブ君(7歳)が通うバンクスロード小学校のクラスに配置されるサポートスタッフに「18日のスポーツ大会に、息子さんを欠席させてほしい」と言われた。

ジェイコブ君は発達障害のひとつとされるアスペルガー症候群を持っており、スタッフは「もし大会でジェイコブ君が負けたりしたら激しく動揺するだろうから、大騒ぎにならないためにも大会の行われる午前中は参加させないでほしい」と伝えてきたのだ。これに対してマークさんはメディアと自身のFacebookにこのように怒りをぶつけた。

「確かに息子は対応が困難なこともあります。ですが、特別なサポートを必要とする子供を一人だけ仲間外れにして、『問題は除外すればいい』という考えを持った学校に怒りを感じます。息子のことをみっともなくて恥ずかしいとでも思っているのでしょうか。息子はスポーツ大会を楽しみにしていて、学校でも走る練習をしていました。たとえ競技に参加させなくても、メダルを渡す係とか、審判役とかできるでしょう。サポートが必要な子供たちをサポートしない学校なんて最低です。」

マークさんがジェイコブ君にスポーツ大会には参加できないことを伝えると、自分は学校に歓迎されていないと感じたのか大泣きしたという。息子の自閉症を理解してもらえなかった学校の代わりに、マークさんは午前中仕事を休み、メダルを買いに行き自宅でジェイコブ君のためにスポーツ大会を開いた。

バンクスロード小学校のリンダ・ギブソン校長はこの事実を当日まで知らず、「校長や担任教師の許可なく指示したこと」と主張した上で「まったくもって不適切な指示だった。スポーツ大会には全ての子供が参加するというポリシーがある。二度とこのようなことが起こらないよう注意したい」とジェイコブ君の家族に謝罪した。

この件に関しては、ジェイコブ君一家と学校理事会・会長と今後相談するということだが、マークさんはテックインサイトの取材にジェイコブ君を9月から新しい学校に転校させる予定だと明かし、このように述べている。

「息子はとても悲しんでいます。新しい学校が息子のことを理解しサポートしてくれる場所であることを望んでいます。また、この件が世界中に拡散されて、自閉症スペクトラムを持つ子供たちへの理解が広がることを願っています。」

マークさんによると、自閉症は身体的な問題があるわけでなく一見普通に見えるため、世間から受け入れられないことも多々あるそうだ。しかしジェイコブ君の心が深く傷ついたのは言うまでもない。このニュースを知った人々からは学校の対応に対して怒りの声があがっており、マークさんのFacebookには自閉症の子供をサポートする多くのコメントが寄せられている。

画像は『Mark Anthony Birchall 2017年7月19日付Facebook』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)