2018年春夏リゾートコレクションの展示会の様子

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 「アキラ ナカ(AKIRA NAKA)」が今年9月、初めてパリで展示会を開催する。前身の「ポエジー(POESIE)」を含めブランド活動を始めてから11年目にして、海外ビジネスを本格的にスタート。現地のショールームには入らず、「ワンダ ナイロン(WANDA NYLON)」などのセールスを担当するオルガ・ウラジ・ミールと契約した。6月に最終契約を終えたばかりだというクリエーテイブディレクターの中章に、独自の海外戦略を聞く。

 アキラ ナカは現在、国内では大手セレクトショップや百貨店を中心に全国の100店舗以上、海外では中国や東南アジアの数店舗で卸展開をしている。すでに日本である程度の売り上げがあるブランドとして、海外で勝負をするには「ビジネスパートナーとのウィンウィンの関係」が重要。「自分のブランドを置いて欲しい」と下手に出るのではなく、共に戦略を練って切り拓いていく体制が理想だ。
 ヨーロッパ進出には現地のショールームと契約するブランドも多いが、実際にリサーチはしたものの「条件を聞くとビジネスとして成立するのか疑問に思う部分が多かった」という。契約に踏み切ったオルガ・ウラジ・ミールは元弁護士。ファッションの大手企業などを経て、現在はブランドのコンサルティングやセールスを手掛けている。「彼女自身もビジネスを大きくするために、ヨーロッパで売れる可能性のあるブランドを探していたタイミングだったので、互いのビジネスプランがマッチした」とし、初年度から互いに利益を出せるよう計画中。営業は今月中旬から開始し、すでに複数のアポイントが入っている。
 「カッティングなどヨーロッパでも通用するところまできていると思う」と、クリエーションと品質には自信を持つ。不安要素があるとすれば、関税などの関係で日本の1.5倍以上になる価格帯とのバランスだ。素材については、アジア特有の湿度に対応するためシルクなどの天然素材だけではなく、機能性が高い化学繊維を使いながらラグジュアリー感を維持する必要がある。異なるマーケットに対する難しさを感じながらも中は、「最初の数年は投資期間だとは思っていない」という姿勢で、今後2年以内に世界の主要な小売店で展開することを目標にビジネスを広げる。