映画『鋼の錬金術師』公式サイトより

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 木村拓哉主演の『無限の住人』、山崎賢人主演の『ジョジョの奇妙な冒険』、小栗旬主演の『銀魂』と、人気マンガが相次いで実写映画化され、公開を迎えることが話題になっている2017年。そんな人気マンガ原作の実写映画の最注目作の一つ、12月1日に公開予定の『ハガレン』こと『鋼の錬金術師』のファンイベントが7月12日に開催されたのだが、いまいち盛り上がりに欠けるものになっていたようだ。

「この日は本田翼、本郷奏多、佐藤隆太、朴ろ美(※ろは王偏に路)、釘宮理恵らが出演した実写版の俳優とアニメで主演キャラクターを務めた声優たちの混合イベントでした。イベントは2部制、第1部がアニメパート、第2部が実写映画パートとなっており、特に客席の入れ替えはありませんでした。

 そのためか、観客席ではアニメ・声優好きと俳優好きとが混合してしまい、TVアニメ版から選り抜きの感動シーンの上映があっても拍手がどこかまばらなものになってしまったり、逆に実写パートでキャストビジュアルが初公開されても、やっぱり反応は薄くて。

 特に本田が演じるキャラクター、ウィンリィのビジュアルが公開された際には、歓声ではなく変などよめきがアニメ・声優ファンたちから起こり、壇上で本田が不安そうに『やばい大丈夫かな。いまみなさんのリアクション……』とコメント。そのコメントがさすが不憫だったのかようやく拍手が起こるという、一種“公開処刑”のようになってしまう一幕もありました」(ワイドショー関係者)

 そんな雰囲気の中、実に“間が悪い”ことも起こってしまっていたのだとか。

「アニメパートの終盤、観客へのプレゼントを行うコーナーがあったんです。抽選のじゃんけん大会が行われたのですが、一番のプレゼントが9月に行われるアニメ版の原画展(「映画公開記念 鋼の錬金術師展」)のチケットと、朴と釘宮、原作者・荒川弘のサインまで入ったファン垂涎のポスターだったんです。

 ところがそのプレゼントを勝ち取った観客というのが、『最近作品を知ったばかりでちょっと読んだだけなので、申し訳ないです』と、いかにも俳優狙いでイベントに参加していた観客だったんです。本人が悪いわけでもないのに、あまり興味のない豪華商品を、すまなそうにゲットするという結果に終わってしまい、かわいそうでした。なにやらマンガやアニメと、実写との噛み合わなさを暗示しているようで、個人的には今後の行く末が少し心配になりました」(同)

 この会場の空気感は、ネット上でもさまざまな形で俎上にあがっているようだ。

「実写版のキャストビジュアルやPV映像の公開後も、原作やアニメファンからの『なんか違う』という声は多いですね。PVを映画館で見たファンからは『いろんな意味で、劇場がざわめいていた』といった、悲観的なつぶやきがSNS上でありましたし。

 主演の山田涼介目当てのジャニーズファンの動員はそれなりに期待できそうですが、やはり原作やアニメファンとの温度差はかなりありそうです。映画の入場者特典として、原作者が7年ぶりにショートマンガを描き下ろしたことを発表し話題となりましたが、これが来客へのテコ入れになるかどうか」(アニメ誌ライター)

 とはいえ、一部好評だった部分もあったのだとか。

「本田はもともと原作ファンだったらしく『これをやると決まったときに、うれしさと不安が混ざりあった気持ちになりました』と、それなりに覚悟もしていたとコメント。それに演じるキャラクターにビジュアルが近い本郷奏多、松雪泰子、内山信二らの“ホムンクルス”組のビジュアルは会場でも反応は良かったですね。とくに特撮や2.5次元作品に出演歴が多い本郷は、役作りから原作理解度も含めてかなり前向きであることが察せられ、アニメ・マンガ好きからも好感を持たれているようでした」(前出のワイドショー関係者)

 公開日が近づくにつれ、さらなる情報が解禁されていくであろう『ハガレン』。実写映画に否定的な原作・アニメのファンたちを納得させるような“隠し玉”は出てくるのだろうか。
(文=編集部)