【オークション】新車同様の2006年型三菱「ランサーエボリューション IX MR」に、1,200万円を超える入札が!
物にどれだけの価値を見出すかというのは人それぞれだ。先日、米国カリフォルニアの自動車販売店が、新車状態の2006年型三菱「ランサーエボリューション IX MR」をeBayに出品した。走行距離はわずか9マイル(約14km)。倉庫に置かれたまま忘れられていたような新車同然のクルマがeBayに出品されることは珍しくないが、この「ランエボ」は違う。出品されてから5日が過ぎた現在(日本時間の21日18時)の最高入札額は、10万7,955ドル(約1,206万円)に達しているのだ。

当時、ランエボは(特に三菱の中では)非常に人気が高いクルマで、崇拝されるようなクルマだった。2015年モデルで終了となったが、在庫を簡単検索すると、まだ米国各地のディーラーには新車のランエボが30台ほど残っているようだ。その中には、1,600台限定で発売された米国仕様の「ランサーエボリューション ファイナルエディション」の1号車も含まれている。ボディカラーがラリーレッドのシリアル・ナンバー0001は、希望小売価格が7万ドル(約780万円)にも関わらず、ブルックリンのディーラーが8万7,888ドル(約985万円)で販売しようとしている。しかし、現在売れ残っているほとんどの在庫は、3万ドルほどの値が付けられているに過ぎない。



eBayに出品されている2006年型ランエボ IX MRは、オレンジカウンティにあるサウスコースト・ミツビシが売りに出している物だ。『Reddit』のアカウントを持っているこのディーラーは、良質なワインのボトルのように、数台のランエボを仕舞い込んでおき、定価よりも高い金額で販売している。彼らはなぜ、ファイナル・エディションではなく、当時は大量に販売された2006年モデルを取っておいたのだろうか? その答えはマニアには明らかなのだろう。名機4G63型エンジンを積む最後のランエボは、ブルックリンで売られている希少なファイナル・エディションより遥かに高い値が、確かに付けられているのだから。

2017年までタイムスリップして来たこの2006年型ランエボは、グラファイト・グレイのボディ・カラーにブラックの内装。シートにはまだビニールが掛けられており、エンジンは慣らしが必要だ。当時の価格は3万5,189ドル(約393万円)。オプションとして、アルミのシフトノブやアルミ/カーボンのハンドブレーキ、ブースト計キット等が含まれた「MRパッケージ」と、「ゼロ・リフト」エアロキットが装着されている。オプションと陸送費込みの価格は3万7,094ドル(約415万円)だった。



当時のスペックを見ると、2.0リッター16バルブ直列4気筒ターボ・エンジンは最高出力286hpと最大トルク40.0kgmを発生。車両重量は3,300ポンド(約1,497kg)で、0-60mph(約96.6km/h)までわずか4.4秒で加速できた。

もちろん、10万ドル以上の金額を出せば、最新の装備や技術が搭載された素晴らしい2017年型のクルマを買うことができる。例えば、テスラ「モデルS」、レクサス「LC500」、BMW「M2」、メルセデスAMG「C 63」、アルファ ロメオ「ジュリア クアドリフォリオ」、シボレー「カマロ ZL1」、ポルシェ「911 カレラ」、ダッジ「チャレンジャー SRT デーモン」、シボレー「コルベット Z06」などだ。フォード「マスタング シェルビー 350」なら、少々値引きしてもらえば2台も買える。

しかし、これらのクルマを新車で購入し、10年もの間、乗らずに保管したら、利益が見込める投資となるだろうか? 三菱は売れ残った新車を保管しておくだけで、その価値を3倍にすることができるだろうか? ランエボ IX MRならそれが可能だと、現在の入札者たちは考えているようだ。日本時間の7月26日午前2時、オークションが終了した時に果たしてどこまでその価値は上がるだろうか?

By GREG RASA

翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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