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ライター紹介

塚田亮一

餃子の食べ歩きブログ「東京餃子通信」編集長。「餃子は完全食」のスローガンのもと、訪問したお店は1,000軒以上。首都圏を始め、宇都宮・浜松などのご当地餃子の街、さらには世界中の「美味しい餃子」を求めて食べ歩く餃子のスペシャリスト。食べあるきオールスターズ「食べあるキング」の餃子担当も務める。

 

 

こんにちは、餃子専門ブログ「東京餃子通信」編集長の塚田亮一です。

夏本番を迎え、ますますビールが美味しい季節になりましたね。この連載「結局、餃子とビール」では、ビールが本当に楽しめる餃子をご紹介しております。

【1】何度でも言う。赤坂「萊萊」の焼餃子&酢コショウは、餃界を揺るがした発明品だ

第2回の今回、私がこれまで食べ歩いてきた1000店を超える餃子店の中から「餃子とビール」が楽しめる、とっておきのお店をご紹介したいと思います。

ピッツァ作りで鍛えた「秘伝の皮」

今回ご紹介する餃子とビールのうまい店は、飯田橋の「PAIRON(パイロン)」です。飯田橋というと、神楽坂方面に餃子や中国料理の老舗店などが集まっていますが、「PAIRON」は飯田橋駅から江戸川橋方面に進んだ新小川町にあります。

飯田橋駅から歩くことおよそ10分。お店の周辺は、倉庫や印刷工場などが立ち並ぶ飲食店の少ないエリアなのですが、「PAIRON」はその餃子を求めるお客さんでいつも賑わっています。

店内はカウンターと小さなテーブル席のコンパクトな作り。すぐに人がいっぱいになる様子は、台湾や香港の食堂のような熱気を感じさせます。

「PAIRON」は、もともと飯田橋でイタリアンのお店を営んでいた同店のオーナーの餃子好きが高じて始まったお店。ピッツァ作りで鍛えた小麦の扱い方を活かした「秘伝の皮」が多くの人を虜にしています。

70分飲み放題で1080円〜というドリンクの価格設定も魅力です。生ビールが飲みたい場合は、1300円の「ビール党の味方」コースを選びましょう。

まるでラグビーボール!白、赤、黒の「餃子3種」は必食

まず、ビールと一緒に食べて欲しいのが白、赤、黒の3種類の焼き餃子です。「PAIRON」の焼き餃子は皮がとても分厚いため、焼きあげるのに一般的な餃子の倍ぐらいの時間がかかります。

そのため、最初に手持ち無沙汰にならないようにビールと一緒に前菜などを注文しておくのがポイントです。中華系の香辛料を使った本格的な前菜が用意されています。

▲前菜5種盛り(鶏爪煮込み、玉子の八角煮など、お酒に合う前菜の盛り合わせ)

オーダーから10分ほどで、白、黒、赤の焼き餃子が運ばれてきます。ここで驚くのは、餃子の形状。

ツルッとした形状は、まるでラグビーボール。なんと一般的な餃子に必ずあるヒダがないのです。手延べのよく伸びる皮を使うことで、ヒダを作らないでも餡を包みこむことができるのです。

シナモン香る「白龍餃子」

白い皮の餃子は「白龍餃子」。店名の「PAIRON(白龍)」が付いた当店オリジナルの餃子です。

モチモチ皮に包まれている餡の具材は豚肉のみ。良質な豚肉にしっかりと下味をつけ、小籠包のような製法で餡と一緒にスープを閉じ込めています。うかつにかぶりつくと皮の中からビュッと肉汁が飛び出してくるので要注意。

白龍餃子のもうひとつの特徴は、独特の香りです。香りの正体は、餡に練りこまれたシナモン。実は、シナモンは中華系の香辛料としてもポピュラーな存在で、たっぷりの肉汁とシナモンの香りに刺激され、ビールがどんどん進んでしまいます。

さらに、この白龍餃子をさらに美味しく食べるための2つのアイテムをご紹介。1つ目は「豚醤油」。店員さんにお願いすると出してくれる裏メニュー的な餃子タレで、チャーシューの煮汁です。この肉の旨味がたっぷりのタレを餃子につけると、白龍餃子がさらにパワーアップします。

2つ目のアイテムは「白髪ネギ」。「PAIRON」では、餃子のトッピングとしてパクチーや針生姜などが選べるのですが、白龍餃子には白髪ネギがオススメ。白龍餃子の餡には、ニラやニンニクなどの香味野菜は使われていないので、白髪ネギで辛みのアクセントをつけるとさらに美味しくなります。

ニンニクがゴロっと入った「黒龍餃子」

 次は、黒い餃子「黒龍餃子」です。

竹墨で黒く染められた皮の中に豚肉と一緒に閉じ込められているのはニンニク。

しょうゆ漬けのニンニクがゴロっとそのままの形で包まれています。このニンニクは数週間醤油でじっくりと漬け込まれているため、匂いがあまり気になりません。

黒いモチモチ皮、ニンニクのホクホクとした食感、肉の旨味によって黒龍餃子は比類のない餃子に。黒龍餃子のニンニクでスタミナ補給をすれば、熱い夏も元気に乗り越えられるでしょう。

口から火を吹く辛さの餃子「レッドドラゴン」

次は、赤い餃子「レッドドラゴン」です。

レッドドラゴンは、口から赤い炎を吐く龍のイメージ通り、辛さが特徴の餃子です。唐辛子が練りこまれた真っ赤な皮はそれだけでド迫力。赤く分厚いモチモチ皮の中には、同じく唐辛子が練りこまれた肉汁たっぷりの豚肉餡が詰まっています。

レッドドラゴンは、口に入れた瞬間は辛みよりも甘みを先に感じます。その後、肉汁が口の中で広がるのに合わせて辛みが口の中全体に一気に広がります。後を引く辛さで、食べた後しばらくは全身の汗がなかなか引きません。そこで、ビールをゴクリ。汗をダラダラとかきながら、キンキンに冷えたビール…もう、たまりませんよね。

鮮やかなグリーンが映える「青龍餃子」

「PAIRON」の餃子は白、黒、赤だけではありません。他にもオリジナリティ溢れる実力派の餃子がたくさんあります。

白龍餃子と並んで人気なのが「青龍餃子」。このメニューは、調理方法が焼き、茹で、蒸しから選べます。

見てください、このビジュアル!

美しい鮮やかな緑色!全国広しと言えど、グリーンの餃子はそうそうありません。クロレラが練りこまれた緑色の皮は、見ただけでモチモチ感が伝わってきます。

皮の中には、ニラたっぷりの爽やかな餡が包まれています。

青龍餃子は茹で餃子で、皮のツルっとした食感と小麦の味を楽しむのがオススメ。トッピングの針生姜との相性が抜群です。

味の美味しさはもちろん、見た目にもこだわるPAIRONの手作り餃子。創意工夫のなされた青龍餃子を食べると、店主さんは本当に餃子が好きなんだろうなと思えてきます。

豊富な餃子ラインナップもPAIRONならでは

焼き、水餃子ときたら次は揚げ餃子。私の持論ですが、美味しい揚げ餃子は、焼き餃子以上にビールと合います。

「宝餃子」は、白龍餃子と同じ皮と餡を使った揚げ餃子。小龍包のように丸く可愛らしい包み方がされています。見た目の可愛らしさとは裏腹に、中にはマグマのような熱々のスープが閉じ込められているので、油断をすると火傷をしてしまうので気をつけましょう。

ここまでモチモチ系の厚皮の餃子ばかりを紹介してきましたが、パリパリ派の方にも朗報です。

「PAIRON」には、薄皮の餃子ラインナップも揃えられています。パリパリ派にお勧めしたいのは「ニラ玉餃子」。餡の具材はニラと炒り卵です。

ニラと卵の餃子は中国の北の地域ではポピュラーな餃子なのですが、手間と作り置きがしにくいため、日本で食べられるお店はまだまだ少ないのです。

中でもパリパリ薄皮のニラ玉餃子は「PAIRON」ならではのメニュー。とても軽くスナック感覚で食べられるので、モチモチ系の餃子の合間に入れると食感の変化が楽しめます。

〆は台湾の国民食「魯肉飯(ルーローハン)」で!

ビールを飲んだ後、締めにご飯ものが欲しくなるのが常です。実は、PAIRONでは本場台湾顔負けの「魯肉飯」も味わえます。

魯肉飯は、台湾では定番の豚肉かけご飯で、台湾醤油や八角などを使ったオリジナルのタレで甘く煮込まれた豚肉はご飯に合うことこの上なしです。八角の香りに食欲が刺激され、ラストでついつい食べ過ぎてしまうのです。

今回は紹介しきれませんでしたが、PAIRONには他にも特徴のある餃子やトッピングが数多く用意されています。実は、店の隣に別の個室があり、15人くらいまでの宴会ができるようになっているので、グループでの利用にもおすすめです。

お友達と一緒に食べ比べをしてみて、皆さんのベストオブベストなビールに合う餃子を見つけてみてはいかがでしょうか。

 

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