写真を撮るなら「いい作品を撮りたい」という気持ちは、プロも初心者も変わりはありません。そのために構図を工夫するなど、自分の腕を磨く人もいます。

しかし、中にはそういった工夫ではなく、迷惑行為をして撮影する人がいるのも事実です。

『アサヒカメラ2017年8月号』では、本誌に寄せられた迷惑行為の目撃情報を元に、「風景・野鳥撮影のマナーを考える」と題して、富士山などの人気撮影地で起きている環境破壊とトラブルを告発。

自然や周囲への配慮を忘れない、撮影のあり方を特集します。

目を開かせるために投石

人気撮影地でいま何が起きているのか? 吉川明子

撮影場所にスピーカーを持ち込んで演歌を爆音で鳴らす。
撮影の邪魔だといって草木を平気でなぎ倒す。
フクロウの目を開かせようと石を投げつける。
モモンガの巣穴のある木をバットで叩く。
同じ写真を撮らせまいとして、サンコウチョウの営巣中の巣を勝手に撤去する…。

これらはすべて本誌に寄せられた、撮影愛好家の恥ずべき行為の目撃談です。「いい写真」を撮りたいのは人間の性。
しかし、こうしたマナー違反の一因には「いい写真」のとらえ方に問題があることが、今回の取材で浮かび上がってきました。

富士山など、国内の自然撮影の人気スポットでいま、何が起きているのか?
撮影愛好家が考えるべきマナーは?
こうした悪質な行為を防ぐ手立ては?

みなさんと一緒に共有したいと思って作った企画が「風景・野鳥撮影のマナーを考える」です。

『アサヒカメラ2017年8月号』では、ほかにも「自然・風景写真に必要なものは何か?」「あなたの風景写真はなぜ評価されないのか?」といったことを、いま高く評価されている人気写真家の作品とアドバイスで、その答えに迫ります。

耳を疑うようなマナー違反の撮影方法。いくら「いい写真」が撮れたとしても、そこに本来の美しさはありません。

いま一度、撮影する側のモラルを考えてみてはいかがでしょうか。

アサヒカメラ 2017年8月号

定価:900円
発売日:2017年7月20日

[文・構成/grape編集部]