オーストラリアに猫はいなかった?

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オーストラリア政府が、2020年までに200万匹の野良猫の殺処分を検討しているとして動物愛護の観点から批判があがっています。一方でオーストラリア政府は絶滅危惧種を守るために必要な措置であると主張しています。確かに、もともとオーストラリア大陸には猫は存在せず、人間が持ち込んだ「外来種」であり、害獣として扱われています。

オーストラリアには猫はいなかった?

猫はもともと、ヨーロッパヤマネコを家畜化したことで、人と関わりを持つようになります。ヨーロッパにはじまりを持つ動物だといわれています。猫は、ネズミやノウサギをつかまえるため、人間の食糧を守るため、益獣としてあつかわれました。その後、オーストラリアにヨーロッパ人の移住がはじまると、猫もペットとして一緒に連れてこられるようになります。それまでは、オーストラリア大陸には猫はいませんでした。

どうなるのか?

それまで猫がいない場所に猫が現れるとどうなるでしょうか。当然、天敵もいないため、猫の天下となってしまいます。繁殖もさかんに行われるため、オーストラリア全体には大量の野良猫が誕生することになりました。農業がさかんなオーストラリアにおいて野良猫は、農場へ侵入して作物を食い荒らすなどの被害を生み出しています。さらにほかの野生動物を捕食することで、絶滅の危機にさらしています。猫がいない地域に、猫が入ってきたことで生態系が壊れているのです。もちろんこれは人間の責任であることは言うまでもありません。