米カリフォルニア州ホーソーンで行われたイベントで披露された超高速交通システム「ハイパーループ」のポッド(2017年1月29日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】超高速交通システム「ハイパーループ」の開発を進める米起業家イーロン・マスク(Elon Musk)氏は20日、ニューヨーク(New York)とワシントン(Washington D.C.)の間を同システムで結ぶ地下鉄の建設をめぐり、米政府から暫定的な承認を得たと明かした。ハイパーループは「ポッド」と呼ぶ車両が筒状の低圧チューブの中を時速1200キロという音速に近い速度で移動するシステムで、マスク氏は両都市間を29分で移動することが可能になると主張している。

 電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)、および宇宙開発企業スペースX(SpaceX)の最高経営責任者(CEO)でもある同氏はツイッター(Twitter)で、自身が経営する会社ボーリングカンパニー(Boring Company)が「ニューヨーク、フィラデルフィア(Philadelphia)、ボルティモア(Baltimore)、ワシントンを地下で結ぶハイパーループの建設許可を政府から口頭で得た」と投稿した。

 ニューヨークとワシントンの間の距離はおよそ330キロで、現在のところ電車で約3時間、飛行機で1時間15分ほどかかる。

 一方、米ホワイトハウス(White House)もこの件について声明を発表し、イーロン氏の発言について認めることも完全に切って捨てることもしなかった。

 ただ専門家らによると、ハイパーループの建設には地元自治体や州レベルから政府機関まで膨大な数に上る当局の許可が必要となるとみられるという。

 いぶかしむ声も多数上がる中、大げさな物言いで知られるマスク氏は「正式な認可を受けるにはまだ多くの作業が必要」だと認めたものの、「(認可は)迅速に行われるものと楽観している」とし、地元の政治家などにハイパーループの実現を働きかけるよう人びとに訴えた。
【翻訳編集】AFPBB News