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 第65回ベルリン国際映画祭で最優秀監督賞(銀熊賞)を受賞し、ポーランドのアカデミー賞といわれるイーグル賞で作品賞・監督賞ほか主要4部門に輝いた「君はひとりじゃない」の本編映像が、公開された。

 母の突然の死により、心に溝ができてしまった父ヤヌシュ(ヤヌシュ・ガヨス)と娘のオルガ(ユスティナ・スワラ)。喪失感から拒食症になったオルガと、人の死に無感情になった検察官のヤヌシュは、風変わりなセラピストのアンナ(マヤ・オスタシェフスカ)と交流するなかで、次第に気持ちに変化が生じていく。

 今回公開されたのは、アンナのある特技によって救われた人々が証言するシーン。画面に登場した女性は「今まで、霊媒のアンナを通して(亡くなった息子からの手紙を)10通受け取った。最初は信じられなかった。こんなことが起こるなんて。今では幸運にも、息子とまた話せる。もう1度アンナに感謝を伝えたい。喜びでいっぱいよ」と続ける。

 映像の後半では、アンナが死者の霊と交信し、虚空を見つめながらペンを持つ手はせわしなく動き、死者からの言葉を書き写すという光景が切り取られている。アンナの持つ“死者と交信できる”能力がはっきりと提示されたシーンとなる。このシーンに象徴されるように、本作では“生者”と“死者”がキーワードとなっており、互いの境界が曖昧になったような意味深なシーンが頻出する。

 「君はひとりじゃない」は、7月22日から全国順次公開。