資料写真=苗栗県政府提供

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(台北 21日 中央社)今年4月に死去した台湾人元慰安婦、陳蓮花さんの孫兄弟は慰安婦記念館「阿マ(おばあちゃん)の家 平和と女性人権館」(台北市)と手を組み、ナシの新ブランドを立ち上げた。生前祖母が好きだったナシを通じて思いを伝えると同時に、必死に生き抜いてきた祖母の精神を受け継いでいく。(マ=女へんに麼)

蓮花さんの孫、許智雄さんは交際相手の家で「三湾梨」と呼ばれる苗栗県三湾産のナシを初めて食べた際、あまりの美味しさに驚いたという。一方で、ナシ農家の高齢化や輸入品との価格競争、マーケティングの不足などの困難により、三湾梨は消滅の瀬戸際に立たされていることを知った。そこで智雄さんは三湾梨を救おうと、3年前に台北での仕事を辞め、交際相手とともに苗栗で三湾梨の栽培を始めた。

智雄さんが兄の許泰源さんと共同で生み出した三湾梨の新ブランド「阿マ来[口阿]」は1箱売れるごとに収益の半分が「阿マの家」に寄付される。ビン南語の「梨」と中国語の「来」は発音が似ており、「阿マ来[口阿]」には「おばあちゃんの梨」と「おばあちゃんが来たよ」という2つの意味が込められている。パッケージにはおばあちゃんの笑顔をデザインしたナシのイラストが描かれている。1箱6個入りで予約販売価格は600台湾元(約2200円)。(ビン=門構えに虫)

(余暁涵/編集:名切千絵)