By SLanDeR Kwong

スマートフォンに搭載されるカメラは絶え間なく改良が続けられており、あの小さなセンサーで4K画質の撮影が可能にもなっていますが、物理的なスペースの制約を受けて高画質なズームレンズを搭載することは難しいという側面がありました。そんな問題を解決すべく、レンズなどの光学機器を開発するZeiss(ツァイス)は、顕微鏡のような回転式のレンズを端末内に入れることで、複数タイプのレンズを交換できる特許を出願しています。

Zeiss-Patent: Nokia-Smartphones mit optischem Zoom dank Dreh-Linsen? - WinFuture.de

http://winfuture.de/news,98684.html

New Zeiss patent shows the way to new optical zoom with rotating lenses | TalkAndroid.com

http://www.talkandroid.com/317413-new-zeiss-patent-shows-the-way-to-new-optical-zoom-with-rotating-lenses/

カール・ツァイスAG社がドイツの特許商標庁に出願したのは、回転式のプレートに複数のレンズをマウントしておき、クルクルと回すことで目的に応じたレンズに交換できるという装置。「miniaturized zoom camera」と題された装置は、イメージセンサー(9)と通常の固定レンズ(6)の間に、レンズ台(10)にマウントした焦点距離の異なる複数のレンズ(7)を配置して回転させることで一眼レフカメラのレンズを交換するのと同じような機能を持たせるようになっています。



以下のように、近接レンズ(左)、通常のレンズ(中)、望遠レンズ(右)という複数のレンズを物理的に使い分けることで、より高画質な写真を撮影できるようにするための技術というわけです。



2017年6月には、NOKIAの元幹部が経営するHMD GlobalとZeissがコラボする形で以下の映像を公開していました。左右の両眼にNOKIAとZeissのロゴが表れ、何らかの製品を2017年中に発表することを示唆する内容となっており、実際に回転式のレンズを備えたスマートフォンが登場するのかもしれません。