米ニューヨークでサザビーズが報道公開した、人類で初めて月面に降り立ったニール・アームストロング飛行士がサンプル採取に使用した「月の袋」(2017年7月13日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】米国のニール・アームストロング(Neil Armstrong)宇宙飛行士が月の砂などのサンプルを採取する際に使用した袋が20日、ニューヨーク(New York)の競売大手サザビーズ(Sotheby's)でオークションに掛けられ、180万ドル(約2億円)で落札された。アームストロング氏は、人類で初めて月面に降り立った宇宙飛行士だ。

 競売は、アポロ11号(Apollo 11)が1969年に月面着陸に成功してから48年目の記念日に開催された。宇宙服と同じ素材で作られ、今も月の砂や小石が付着しているこの袋だが、一時は廃棄される運命にあった。

 サザビーズが「人類最大の偉業の非常に貴重な記念品」と紹介した袋は、5分間に及ぶ激しい入札合戦の末に、電話入札で参加した匿名の人物が落札した。

 サザビーズによると、出品者はイリノイ(Illinois)州の弁護士。アポロ11号の月面着陸ミッション関連の物品で、個人所有のものはこの袋のみだという。

 地球に帰還したアポロ11号の関連品は、ほぼ全てがスミソニアン国立航空宇宙博物館(Smithsonian National Air and Space Museum)に収蔵されたが、目録作成時のミスで、この袋だけは箱に入ったままジョンソン宇宙センター(Johnson Space Center)に放置されていた。その後、スタッフの手で廃棄される寸前にカンザス(Kansas)州で宇宙博物館を運営していた個人収集家の手に渡り、人知れず所有されていた。

 しかし、この収集家が窃盗や詐欺、資金洗浄(マネーロンダリング)などで有罪となり、米連邦捜査局(FBI)が袋の入った箱を押収。差し押さえ品として競売に掛けた。袋はその後、数回の競売を経て2015年に前所有者の弁護士が995ドル(約11万円)で購入していた。
【翻訳編集】AFPBB News