IntelがUSB接続タイプのスティック型ディープニューラルネットワーク処理用アクセラレータ「Movidius Neural Compute Stick」を発表しました。画像処理やAI技術をクラウドではなくローカル環境で手軽に開発できることが期待されています。

Movidius | Intel Newsroom

https://newsroom.intel.com/press-kits/movidius/

Intel Democratizes Deep Learning Application Development with Launch of Movidius Neural Compute Stick | Intel Newsroom

https://newsroom.intel.com/news/intel-democratizes-deep-learning-application-development-launch-movidius-neural-compute-stick/

Neural Compute Stickがどのような端末なのかは、以下の公式ムービーで確認できます。

Introducing Movidius Neural Compute Stick - YouTube

Movidius Neural Compute Stickはアルミ製のUSB端子搭載スティック型アクセラレータで、ディープラーニング用の処理に特化した端末です。



ニューラルネットワーク処理を行うために処理能力の高いクラウドコンピューティングを活用することなく、ローカル環境でディープラーニング用のアプリケーションを開発できるというメリットがあります。



Movidiusが開発した専用チップ「Myriad 2 Vision Processing Unit」を搭載。消費電力1Wで100GFLOPSでのディープニューラルネットワーク処理が可能だとのこと。



USB3.0接続で高速なデータスループットを実現。ニューラルネットワークライブラリのCaffeフレームワークを使ってニューラルネットワークをネイティブに実行可能です。



それ以外にも、「Movidius Neural Compute Toolkit」を使った高速な画像処理技術も利用できます。



Movidius Neural Compute Stickのキモとなるのがコインよりも小さなディープラーニングに特化した専用チップ「Myriad 2」



すでにMyriad 2は製品に採用されており、Myriad 2チップを搭載したドローン「DJI Spark」は、リアルタイム画像処理によって、ハンドジェスチャーによる「自撮り飛行」を実現しています。



「Myriad 2」を搭載したアクセラレーター端末は、2016年4月にMovidiusによってプロトタイプ「Fathom」として公開されていました。Intelが2016年9月にMovidiusを買収したことでFathomプロジェクトは一時凍結されましたが、Intelはディープラーニングアプリの開発用途としてのスティック型端末「Movidius Neural Compute Stick」として、正式に発売しました。なお、Fathomは99ドル(約1万1000円)での製品化が目標にされていましたが、Intelの後ろ盾を得た結果、Movidius Neural Compute Stickは79ドル(約8900円)という価格で販売されることになりました。2017年7月22日からハワイで開催される開発者会議CVPR2017の会場で先行販売される予定です。



複数のMovidius Neural Compute Stickを使って処理速度を高めることも可能。AI技術の開発で新しいニューラルネットワークの訓練をより手早く行うためにローカルのコンピューターに接続したり、例えばドローンのような製品に画像処理機能を追加したりといった用途でMovidius Neural Compute Stickが利用されそうです。