北朝鮮で2001年以来最悪の干ばつ 子供に危険=国連

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国連食糧農業機関(FAO)は20日、北朝鮮が2001年以来最悪の干ばつのために、深刻な食糧難に陥る可能性があると指摘した。

FAOによると、北朝鮮の主要な穀物生産地で4月から6月にかけての降雨量が長期的な平均を下回っており、作物の植え付けが影響を受けた。さらに、長引く干ばつのために米やトウモロコシ、じゃがいも、大豆などの作物の生産が深刻な打撃を受けているという。

2017年の収穫初期の穀物生産は31万トンと、前年の45万トンから3割以上減少したとFAOは推計している。

FAOは、最も食料不足となる今後3カ月間、需要との差を埋めるために早急に食料の輸入を実施し、食糧難の影響を一番受けやすい子供たちや高齢者を守る必要があると指摘した。

1990年代に北朝鮮で起きた大規模な飢饉(ききん)では、数十万人が死亡したと推計されている。

北朝鮮に対しては、国連安保理決議に反する形での核・ミサイル開発への制裁が行われており、世界食糧計画(WFP)は、各国の支援が急激に低下したと述べた。

今月になってようやくまとまった降雨があったものの、10、11月の作物収穫に必要な植え付け時期と成長期を逃してしまった。農業が経済の柱となっている北朝鮮で、作物生産に最も重要な過去数カ月の干ばつを埋め合わせるには遅すぎる雨だった。

FAOによると、最も干ばつの影響を受けているのが、北朝鮮で穀物生産の約3分の2を通常占めている南北の平康郡、南北の黄海北道と南浦特別市だという。

食料難への北朝鮮の対応能力は近年の洪水被害によっても弱まっている。

FAOは、灌漑(かんがい)システムの刷新によって水資源の損失を少なくするなど、様々な復興事業が北朝鮮で必要だと指摘した。

(英語記事 North Korea drought: Children at risk in 'worst crisis since 2001')