ホンジュラス首都テグシガルパで行われた学生デモの参加者(2017年7月19日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】政治家や宗教的指導者といった人物への信用が、過去5年間に若者の間で大きく低下した。世界30か国を対象に行った調査の結果が20日、発表された。

 調査は、MTVやニコロデオン(Nickelodeon)などの若者向けチャンネルやハリウッド(Hollywood)映画スタジオのパラマウント(Paramount Pictures)を傘下に持つ米メディア複合企業「バイアコム(Viacom)」が主要30か国の2万8600人を対象に行った。

「The Next Normal: The Rise of Resilience」と題された調査では、対象者の9%が宗教的指導者を信用すると回答し、自国の政治家を信用するとしたのはわずか2%にとどまった。混迷する政治と絶えず行われている宗教紛争の影響だろう。

 2012年に行われた調査と今回の調査でともに対象となった27か国の30歳以下の若者に絞ってみると、宗教指導者では33%、政治家では25%の落ち込みがそれぞれみられた。

 しかし、国別にみると回答には大きな違いがあり、ナイジェリアでは宗教指導者らに対する信頼度は32%と高水準を示した。

 調査結果によると、他にも医師、教師、さらには友人への信用も低下していた。一方、母親への信用がすべての国で最も高かった。

 調査では幸福度についても質問した。結果、「おおむね幸せ」と回答した人は76%となり、前回からの変化はみられなかった。

 バイアコムのクリスチャン・クルツ(Christian Kurz)氏は、「この結果から導かれる確かな主題は、人は非常にしたたかな生物であるということだ」と語った。

 幸福の定義を尋ねられた回答者は、2012年と2017年の両方の調査で、家族や友人と時間を過ごすことと回答している。だが2017年の調査では、特に先進国において、休暇や楽しみに時間を確保できることがその次に重要と位置付けられた。2012年の次点は金銭だった。

 この結果についてクルツ氏は、世界経済危機の直後に多くの人が無力感を抱き、見方が変化したことが感じられたとコメントしている。

 なお、調査を行ったのがMTVの親会社であることから、音楽文化に関する少し変わった設問もあった。例えば、自分の部屋で音楽に合わせて一人で踊るかといった質問には、約75%のインド人が踊ると答えたが、日本人は27%と最も低かった。
【翻訳編集】AFPBB News