スコーンとケーキのティースタンド

写真拡大 (全4枚)

 イギリスに来たらお約束、絶対に外せないのがアフタヌーンティーだ。さまざまなガイドブックにたくさんのお薦めスポットが載っているが、今回は、ロンドン市内のホテルでは最古といわれる、ブラウンズ・ホテルのイングリッシュ・ティールームに行ってみた。 普仏戦争でプロセイン軍の捕虜になったナポレオン3世が、戦争後釈放されてイギリスに亡命した際に過ごしたホテルでもあり、またグラハムベルが、イギリスで最初に電話をかけた場所としても知られている。

 一日ほとんど二食だった時代に、夕食までお腹がもたずに、紅茶とお菓子をつまむ習慣から始まったといわれるアフタヌーンティー。ブラウンズ・ホテルはアガサ・クリスティーの定宿で、「バートラム・ホテルにて」を執筆中にも泊まっていたため、話の舞台といわれているから、読者は思い起こしながら行くと2倍楽しめる。

 落ち着いたオーク材の壁面には油絵がかかり、暖炉のある重厚な空間。伝統的なアフタヌーンティーのサービスは、この時期、ケールとビーツの根、ジンジャーなどで作った冷たいプレ・スターターから始まる。喉の渇きが落ち着いた頃、最初のティースタンドがやってくる。ピッカリーリと呼ばれるインディアン・ピクルスやハムがトマト・ブレッドに挟まったサンドイッチ、グルメの高級ブランド卵として有名なバーフォード・ブラウンの卵サンド、そしてアフタヌーンティーに欠かせないきゅうりのサンドイッチのほか、中段にはスモークサーモンややぎチーズ、ハーブやスパイスを混ぜたコロネーションチキンのオープンサンドイッチものっている。

 2つ目のティースタンドは、プレーンとレーズンの2種類のスコーンにクロテッドクリーム、ストロベリージャム、そしてチーズケーキやチョコレートケーキなどのデザートだ。お茶の種類は、ブラウンズ・ホテルのオリジナルブレンドやアッサム、ダージリンやコーニッシュなどのブラックティー、グリーンティー、ホワイトティーなど多種類の中から好みのお茶を選んで注文できるから、2つのティースタンドをじっくり楽しみつつ、その香りを堪能できる。

 伝統的なアフタヌーンティーのほかにも、健康を意識した「ティートックッス」や「グルテンフリー」、シャンパンのついたアフタヌーンティーもある。

 紅茶文化を心ゆくまで楽しんだら、次回はイギリスの食卓へ。イギリス人が30歳までに習得すべき!と言っている料理なども紹介する。