今回のテーマは「旅」。アタシも旅は大好きだよ〜! 昔から「かわいい子には旅をさせよ」って言うでしょ。あれ、逆に言えば「旅をさせねえとブスになっぞ」って意味だからね!(曲解)

日本の若い女子たちもどんどん旅してかわいくなってほしいんだけど、やっぱ「コスモポリタン」って言うからには、国内だけじゃなく海外でしょ。日本の外の、まるで違う文化や価値観に触れて、器を広げてほしいわけ。なんて言うと、海外サイズに挑戦してガバガバになれって意味にとっちゃうかしらこのドスケベ〜。いやホント、日常生活の一つひとつに違いを感じるって、それだけですごい経験値が上がるんだから。温かいシャワーがたくさん出るってことのありがたみに気づいたりさ、ホテル出た途端に頭から水ぶっかけられても、向けられた屈託のない笑顔にこっちも楽しくなっちゃったりさ。

実はアタシ、20代の頃に世界一周旅行をしてるのよ。白黒黄色、○んこ三兄弟食べちゃったぞ。ってやっぱりそういう意味じゃねえか! まあ、筋金入りのスキモノオカマが若い頃に旅すりゃそんなもんだけど、女子はセックスに関しては、海外は日本以上に危険がいっぱいだから気を付けてよ。でも、普段抑制しちゃってる日本の女子ほど海外でハメを外しがちって面もあるみたい。あと日本のおとなしめの男たちと違って、グイグイ攻めてくる上にムード作りもうまいヤツらが多いから、つい乗せられちゃうんだろうね。オカマはヤリマン嫌いじゃないけど、そっちのほうの旅の恥は傷つかない覚悟があるコだけ、かき捨てとくんだよ!(先輩"ヤリマチン"より)

…と先に忠告をした上で、やっぱり「20代世界一周の想い出〜エロ編〜」いかせて!

まずイギリスでは、到着早々出会い系でひっかけたダンディな兄貴、ブレンダンとお手合わせ。彼ったらフィニッシュした瞬間にニヤリと笑って「ウェルカム・トゥ・イングランド」って言ったの。何このジェームズ・ボンド感! ってキュン。

オランダで泊まったゲイ・ホテルは朝食ロビーに強そうなレズビアンカップルがいたりして楽しかったんだけど、部屋の目立つところに「オシッコプレイ禁止! 罰金いくら!」みたいな貼り紙があって、「どんだけやられてんのよ。そういや何か…クンクン」って引いたわ。ドイツのハッテン場は平日昼間のせいかアタシ以外おっさん1人しかいなくて、仕方なさそうに出されたソレが、まさにソーセージの本場! 巨大ヴァイスヴルスト! だったわね。

アメリカの西海岸はロスからサンディエゴまでレンタカーで移動したけど、イケイケでマッチョなゲイが多すぎて、細い日本人なんてたいていスルーされるの。そんな中、デブの白人おじいちゃんとイチャイチャしてるアジア人たちを見て、早々にゲイ界のエロ・ヒエラルキーを学んだわ。でも、ハワイでデキたお兄さんだけはアタシのスケべっぷりに惚れ込んでくれて、わざわざ帰りの空港までやって来て"レイ"をくれたわ。帰る時に生花を首にかけられても…って思ったけど。

あーダメダメ、こんな旅レポから学んじゃ、コスモ女子たちが今さらイエローキャブになっちゃう! これはあくまで下半身の感覚器官が発達し過ぎたスケベオカマの世界の感じ方だから、みんなは"食"とか"ファッション"とか"アート"とか、それぞれのテーマで世界を楽しんでちょうだい。

でもねぇ、日本政府観光局のデータによると、日本からの出国者数はバブルが弾けた後のここ20年はざっくり1600万人前後の横ばいなのよね。まあ人口と経済を考えたら、仕方ない。プチプラのアイテムと安くて美味しいメシ屋が揃ってる日本に比べると、庶民ガールズが世界で十分楽しむには厳しい時代ってことよ。

でも、インバウンドとも呼ばれる訪日外国人旅行者数は、2011年の600万人台からたった5年で2400万人くらいまでに膨れ上がってんの! アタシも毎週、山梨でラジオのパーソナリティをやってるんだけど、特急あずさの車内も富士山観光の外国人だらけなのよ。昔は「私は私はあなたから旅立ちますぅ」っていう日本人の失恋旅用だったというのに!(またしてもコスモポリタン世代を無視した古い歌謡曲ネタ)

だから逆に、国内で海外旅気分を味わっちゃうってのもいいかも。外国人が多い観光バスツアーに参加して英語で交流しちゃうの、実際に流行ってるらしいし。新宿2丁目のうちのお店にも、英語を話せる女装なんて少ないのにガンガン海外からいらしてるわよ(とりあえず顔面の面白さは世界共通)。この締切を過ぎた原稿を書いてる前夜も、シャイア・ラブーフがソバージュになったみたいなイケメンがフィラデルフィアからご来店。日本が生んだ文化・カラオケで『ダンシング・クイーン』を唄ってくれたから、必死でアテ振りしながら踊ってオモテナシしたわよ。たまたま居合わせた沖縄出身・現在は群馬のオカマバー勤務の50代パイセン女装さんが野太い声でBEGINを唄えば、今度はみんなでエイサーしたり。あれは完全に海外つうか異次元だったわ。

ちょっと探せば、プチ国外旅行体験ができるカオスな空間は、今や日本にどんどん生まれてるからね。余裕があってもなくても、異文化を知ろうとする気持ちさえあれば旅はできるってこと。かわいい自分に、ちゃんと旅をさせてあげんのよ。今回はまさに、HAVE A NICE FLIGHT〜!