ムスコに八つ当たりするワタシは母親失格ーー夫婦愛の破壊と再生その4【第42話マンガ連載:鈴木さんちの子育て通信】

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皆さんこんにちは、Chaccoです!

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産後ワタシが動けない時に、自分の仕事を調整して家事・育児をほぼ全てこなしてくれた旦那。

そんな旦那も当然のことですが本格的に仕事に戻る時がやってきます。

それはすなわち、『ワンオペ育児』がスタートする時でもありました。


気疲れするからと双方のじぃじ・ばぁばに助けを求めなかったワタシは、

ーーいつか自分が独りで赤ちゃんを見る日が来るーー

という覚悟はしていました。…してたつもりでした。


しかし、実際に始まってみたら、ワンオペ育児は想像を絶する『孤独』と『疲労』の連続で……。

「理想」と「現実」の間で


ムスコの3時間おきのギャン泣きと寝かしつけでボロボロのワタシ。

夜中にその泣き声で何度も目を覚まし、同じくボロボロの旦那。


朝はそれぞれ勝手にパンやシリアルをモソモソとつまんで、

ワタシ「今夜も…キツかったね…」

旦那「これ仕事中ゼッタイ眠くなるヤツだわ…」と

お互いタメ息をつきながら始まる1日―――。


それでもまだ旦那が居てくれるだけ、ワタシにとっては良かったのです。

仕事に送り出したら、その後は夜までムスコと二人きり…。

誰も来ない、誰とも話さない、誰にも頼れない時間が続くのです。


ーーでもいい加減、ワタシもしっかりしなくちゃ!母親なんだから!

もう産後1ヵ月たって少しは動けるようになったし、

オムツ替えとミルクあげをキチンとやってれば大丈夫、シンプルなことだよ!ーー


そう自分で自分に言い聞かせたら、

ミルクあげ→ゲップ→寝かしつけ→泣かれる→立ち揺らし のいつものローテーション。


ゆっくりご飯を食べる時間はなく、バナナやおにぎりを3分で口に詰め込み、

ほんの少し泣き止んでるタイミングを見計らって洗濯物をイッキに干す。

ネットスーパーでオムツと粉ミルク、大人用のすぐ食べれる総菜などを注文し、

昨日から流しに放置されたままの汚れた食器類を光の速さで片付ける。


ーーなかなか自分上手くやれてるじゃん!大丈夫いけるいける!ーー


そうホッとしてチラと時計に目をやると、


ーーあれ? 旦那が家を出てからまだ3時間しか経ってないーー


ワンオペ育児だとなぜか時間がたつのが異様に遅い、そう感じるのはワタシだけでしょうか。

緊張と、不安と、焦りがないまぜになり興奮状態でヘンに集中してるからか、

1分1秒が恐ろしく重たくのしかかるのです。


ーーちょっと待ってよ…もうヘトヘトなんだけど…旦那が帰ってくるまであと何時間?

ってゆーか、明日も旦那は仕事だから夜中のターンもアタシがやらないと…ってことは、

また朝まで寝れないの? そもそも今日だってロクに寝れてないんだけど…

いつになったらワタシは休めるんだろうーー


先が見えず愕然としているとまた「フ…フニャ…ファアアアアアン!!」とムスコの泣き声。

反射的に抱き上げる。


ーーもしいま災害とか起きたら命がけでこの子のこと守れるのかなワタシ。

それよりも寝不足と疲労でムスコより先に倒れちゃうんじゃないかなーー


立ち揺らしながら起こるかもわからない「万が一」について悶々と考えこみ、

ムスコが無事に寝付いても、今度は今日のうんちの色やげっぷをさせ忘れた事が気になったり、SIDS(乳幼児突然死症候群)が心配になったり、

不安が波のように押し寄せてきて一向に眠れない。


ーーあぁ…いっそ今スグ魔法で1歳くらいに成長してくれないかな。

可愛い瞬間とか別に見れなくていいから、グッスリ寝たいわーー


そして気がつくと、ムスコが泣くたびに不条理な怒り方で八つ当たりする自分が居ました。


「あーもうっウルサイなぁ!待ってればどうせミルク飲めるんだからイチイチ大袈裟なのよ!」

「コッチだって大変なんだからさぁっ、ワガママ言わないでくれる!?」

「もういい加減に寝てちょうだい!いったい何がきにくわないの!!」


旦那が仕事から帰って来てくれるとホッとして、

「今日のきんちゃんの写真見てよ。1日ごとにドンドン大きくなるよね。」

と、少しの間母性を取り戻せるものの、

またすぐ夜中になると、

「どうして寝ないの!もう寝たくないなら一生起きてればいいよ!!」

とムスコが理解できる訳もない言葉を吐き捨てる。

その都度、旦那は起きてきてくれ、

「大丈夫!?疲れてるんだよ…チョット交代するから寝な!」とケアしてくれる。

でも、翌朝目にクマを作って仕事に行く旦那の姿が自己嫌悪になり、また重く自分にのしかかってくる。


そんな事が1日、また1日と続くうちに、夫婦二人そろって睡眠不足が悪化。

それに比例して、ワタシはどんどん『自分はダメな母親なんだ』と自信を無くし、

自分を卑下するようになっていきました。

つづく