犬の口腔事情

実はイギリスでは、3歳以上の成犬の80%が歯や歯茎に問題があるという結果がでています。
なかでも、『犬の歯周病』は口腔疾患で1番の問題です。
もし愛犬の歯のケアをせず過ごした場合、3歳までに70%の犬に歯周病のサインが見られるそうです。そして恐ろしいことに口腔疾患は最後に歯を失い、その他健康を害していくのです。
このような状況のなか、最近イギリスでは少しづつ犬の歯の大切さが見直されてきています。

イギリスのデンタルケア

犬の歯のケアの現状

イギリスでは、2/3の飼い主さんは愛犬の歯磨きをしていないといわれてます。
現在、イギリスの獣医師さんによる歯や歯茎の治療回数は、1週間に11回以上とかなり多い状況なのです。

飼い主さんに聞く「ケアをしない理由」

では、どうして愛犬の歯を磨かないの?
多くの飼い主さんは、以下の理由から『歯磨きは必要ない』と考えています。

愛犬が嫌がる時間が掛かるドライフードをあたえているので必要ない

獣医師さんによると『これらはどれも十分な理由ではなく、ドライフードも歯を綺麗にする代わりにはならない』といいます。

歯や歯茎のトラブルのサイン

口腔疾患の最初のサインとして、犬の息が臭くなります。その他に

オモチャに血が付く顔が腫れる食べ物を落とす片側の歯だけを使おうとする犬が急におとなしくなる食べるのが極端に遅くなる噛むのを嫌がる   など。 

心当たりはありませんか?普段から愛犬の観察をして、早めに気づいてあげたいものですね。
 

イギリス獣医師のすすめ

獣医師の半数以上は、毎日愛犬の歯みがきをするのが理想的、もし出来ないのであれば週に2度は磨いてほしいといいます。
この日常の対策により、虫歯や病気の治療費になる高額な300ポンド(42,500円)を失わないで済むのです。
もちろん子犬の頃から歯磨きを始めることが一番ですが、成犬になってからでも遅くはありません!そして毎年2度の検診をすることをおすすめしてます。

治療費

獣医さんにより異なりますが、歯の治療はとても高いです!そして多くのペット保険が歯をカバーしません。例えば、中型犬の場合で歯石取りとクリーニング代で約250ポンド(35,500円)です。また歯を1本抜くにあたり約60ポンド(8,500円)の追加になります。

歯を磨かれる犬の気持ち

飼い主は、犬は歯を磨かれることを嫌がっていると思いがちです。しかし実際にはどうなのでしょう?
犬は「大好きな飼い主に構ってもらえる時間」「注目を浴びている」など独り占めの時間として楽しんでいるという見解もあるのです。
歯磨きの際には犬の表情を確認したり、ボディタッチをしながらリラックスした状況を作ってあげるといいかもしれませんね。

イギリスのデンタルケアグッズ

イギリスでは、歯ブラシや歯磨き粉の種類は少ないですが、ペットショップで販売されています。
最近では、歯ブラシを使わずに歯周病を防ぐものもあります。無カフェインの緑茶やフッ化物等を原材料とし、この液体を少量犬が舐めることにより歯垢歯石を無くし、健康な歯を保つという優れものです。そして驚くことに効果があり、☆5レビューなのです!こんな簡単なのであれば、歯磨きを嫌がるわんちゃんには試す価値があるのかもしれませんね。

さいごに

いかがでしょうか。日本では多くの飼い主さんが気をつけているなか、イギリスではあまり歯磨きは浸透していないようです。実際に、私の愛犬が毎日歯磨きしていることをイギリス人に話したとき、嘘でしょ?と笑われてしまいました。やはり犬の歯磨きの習慣はまだまだなのでしょうか...。
愛犬の歯を健康に保つためには、飼い主さんによる日頃のケアがとても重要になります。
一生使う大切な歯ですから、痛い思いをさせないようこまめにお手入れをしてあげたいものですね。