子どもはかわいいもの…でも、子育てや仕事や家事に追われていると、かわいく思えないほどに疲れてしまうこともあります。そんなとき私が試したいくつかの方法をご紹介します。

1.まずはとりあえず寝る。できれば子どもと一緒に


子どもがかわいく思えないとき、たぶん心と体が疲れているんです。必要なのは休息です。あれもしなきゃ、これもしなきゃをいったん棚上げにして、夜は子どもと一緒に寝てしまいましょう。睡眠時間を確保すれば翌朝すっきり。心身ともに回復します。

それともうひとつ。子どもが「かわいくない行動」をするのは、もしかしたらいつも忙しいママの気を引きたい、「ママこっち見て!」という気持ちから、という可能性もあります。一緒の布団でぬくもりを感じながら眠れば、子どもの気持ちも満たされて「かわいくない行動」も減ってくるかも知れませんよ。

2.くすぐって、子どもをとにかく笑わせる


どんなにかわいくない子でも、笑顔は最高です。
気持ちが落ち込んだときは、考えるのをやめて、ただ子どもを笑わせてみましょう。子どものかまってほしいという気持ちにも応えることができますよ。

3.子どもとちょこっとだけ離れてみる


どんなに大好きな食べ物でも、毎食続いていたらイヤになってしまうのと同じように、どんなにかわいい子どもでも、四六時中密着しているとイヤになってしまいます。
時には一人になりたいのは人間としてあたりまえの心理です。一時保育などを利用して物理的に離れてみてはいかがでしょう。

少しの時間でも「ママ」ではない自分に戻れば、子どものことも自分自身のことも客観的に見ることができます。再会したときには、きっと子どもがかわいく思えていますよ。

4.子どもを「観察」してみる


子どもを「ちゃんと育てたい」と思いすぎていると、子どものマイナス面ばかりが目について、かわいく思えなくなります。そんなときはできるだけ子どもの行動を冷静に観察してみるのがおすすめです。

たとえば、子どもが転んだとき急いで助けたくなりますが、そこをぐっとがまんして、子どもが自身がどう対処するか行動をじっと「観察」するのです。
もしかしたら自分で立ち上がるかも知れません。あるいは泣いて親を呼んだり、転んだ姿勢のまま遊び出すかも。
「こうしなければ」という気持ちを取り払ってみると、心の中の風通しが少しよくなります。

5.自分のなかの子どもをかわいがる


子どもをかわいくないと思うとき、もしかしたら自分の心の中にいる「子どもの自分の意識(=インナーチャイルド)」「私は親にかわいがってもらえなかったのにずるい」と嫉妬しているのかも知れません。

私もそう感じた経験があります。それは珍しいことではなく、たぶん多くの人は大なり小なり「もっと愛してもらいたかった」という気持ちはあるのでしょう。完璧な親なんて存在しません。

どうしたらこの気持ちを癒やせるのか、いろんな解決法があると思いますが、私は自分が母親だという事実を、うまく使ってみようと考えました。

子育てって、自分の育ってきた経緯を違う立場で追体験というか、再確認というか、もう一度やり直すことでもあるんですよね。心の中の小さな女の子が嫉妬しているときは、幼い頃に受けた傷を癒やすチャンスなのだと思います。

心の中で「そうだね…抱っこが足りなかったんだね。よしよし」と呼びかけ、心の中では幼い自分を母の代わりに抱きしめてあげる…そんなイメージを抱いていると、自分の中にいる小さな女の子も「わかってくれればいいんだよ…」と大人しくなってくれました。

ちょっと変な話ですが、イメージしてみるだけで解決するので、お金も手間もかかりません。同じようなことで悩んでいる方はぜひ試してみてくださいね。

完璧な愛情を目指さないで



ところで、多くの人々が無条件に「子どもはかわいいもの」「母親ならいつでも子どもをかわいがるもの」と思い込んでいます。私も自分で子育てをしてみるまでそうだと思っていました。でも、それは間違いでした。

母親だからといって100%の愛情を常に与え続けようとしなくていいんです。時には義務感から「やらなきゃいけないことだけ」やるでもいいんです。

それに…365日24時間100%かわいいなんて、もしかしたら子どもを「こういう存在だ」と思い込んで、コントロールしているかも知れません。

本当の愛情は、嫌なところも含めて、相手の存在を認めるものです。

かわいいけど、時にうっとうしく、時に憎たらしい、一緒にいるのが嫌になったり、くっつきたくなったり、揺れがあるのが、じつは愛情にあふれた健全な親子関係なのだと思います。

(文・曽田 照子)