(写真提供=SPORTS KOREA)ソウル明洞

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日本と韓国を訪れた外国人観光客のリピート率に、大きな差があることがわかった。

韓国メディア『聨合ニュース』が伝えたところによると、昨年、日本を訪問した外国人観光客は2403万9053人で、訪韓外国人観光客は1724万1823人だったという。

日韓ともに多くの外国人観光客が訪れていることがわかるが、両国には大きな差があった。リピート率が雲泥の差なのだ。

日本はリピート率61.6%だったのに対し、韓国は38.6%だった。

前年のリピート率と比較しても、両国の明暗が分かれていることがわかる。日本は58.7%→61.6%と上昇しているが、韓国は46.1%→38.6%に落ちているというのだから深刻だ。

「もう一度行きたい」日本と、「もう行きたくない」韓国。極端にいえば、両国を訪れた外国人観光客はそういう印象を抱いていることになる。

「もう二度とごめんだ」となる原因

なぜ、韓国を訪れた外国人観光客のリピート率が低いのだろうか。

まず、サード(THAAD)をめぐる“限韓令”によって、中国人観光客が離れたことが原因として考えられている。

しかしその問題が起きる前から、訪韓した中国人観光客が「もう二度とごめんだ!!」と嘆いていた事例がいくつもあっただけに、理由を政治的な葛藤にばかり求めるのはお門違いな部分もあるだろう。
(参考記事:「もう二度とごめんだ!!」 中国人観光客が韓国にガッカリする理由とは

では、日本と韓国では何かどう違うのか。日韓の違いとしてよく挙げられる“治安の差”も影響しているかもしれない。

ソウル地方警察庁は今年4月末から5月初旬、日本のゴールデンウィークや中国の労働節などの連休に合わせて、「観光オーダーメイド型治安サービス」を展開。外国人観光客が利用する宿泊施設や主要観光地の巡察を強化したり、通報の通訳サービスなどを実施した。

偏見が生んだ「外国人はゴキブリ」という造語も

そういった努力は見られるものの、最近の韓国では外国人観光客、とりわけ女性観光客のトラブルが増えているというのだから心配だ。

オーストラリアでは、これまで「女性観光客にとって危ない国」ランキングのトップはインドだったが、最近は韓国の名が挙がるようになってしまったほどだ。

そのほかにも見るべき観光地が少ないといった指摘もあるが、より根本的と考えざるを得ない問題点もある。

韓国では、外国人に対する偏見が未だに根強いのだ。

『東亜日報』によると、最近の韓国では外国人に指して「ウェクィ」という言葉を使う人がいるという。「ウェクィ」とは、外国人(ウェグギン)とゴキブリ(バクィボルレ)を合わせた造語だ。

ほかにも外国人を侮辱する言葉が多いだけでなく、ベトナム人は「トナムイ」などと、国ごとに悪口をつけているケースも見られるとのこと。日本人に対してもあるらしい。

つい先日も、韓国を訪れた外国人観光客のなかでも、中東から来た観光客は最もお金を使う、逆に「日本人はケチ」などと報じる記事もあった。

そういった見方をされるのは、外国人観光客にとって喜ばしいことではないだろう。こういった部分を、韓国は改めていかなければならないと強く思う。

いずれにしても、外国人観光客のリピート率で日本と大きな差が生じた韓国。韓国を訪問した外国人観光客の60%が日本と韓国を比較していたというデータもあるだけに、その差の影響力は計り知れない。

(文=慎 武宏)