我慢せずにエアコンの使用を

写真拡大

【とくダネ!】(フジテレビ系) 2017年7月20日放送

全国的に猛暑が続いている。日中、屋外に長時間滞在する場合は熱中症対策が必要だ。

道路やビルなどコンクリートに囲まれた都市部では、昼間の熱が夜間になってもとどまり、高温が保たれたままとなる。こうなると「夜の熱中症」にも注意を払わねばならない。

天井部分は太陽の熱をため込んでいる

番組スタッフは、東京都練馬区に住む60代女性を訪ねた。一戸建ての家の中で、就寝中の温度の上昇を測るのだ。

20時、女性はそれまで使っていたエアコンのスイッチを切り、早々に床に就いた。この時点で室温は27度、湿度50%だ。眠りについた後、室温をサーモグラフィーカメラでチェックする。天井に注目すると、就寝時は20度台を示す青色だったのが、温度が上昇して2時間後には緑色に変化した。同様に、寝ている女性の体の表面温度も上がっていた。

4時間後の深夜0時、暑さのためか女性が目覚めた。首回りが汗びっしょりだという。室温は30度に達していた。

この時期、日中の日差しと気温で家の屋根や外壁は非常に熱くなる。日が落ちると屋外の気温は下がるが、熱くなった部分の熱が室内に放射されるという。特に天井部分は太陽の熱をため込んでいる。しかも熱の放射は、外の気温が下がり始めて5、6時間後に起こるので、女性の就寝時間と重なったのだ。

慶応義塾大学理工学部教授の伊香賀俊治氏は、寝ている間の「夜の熱中症」を防ぐふたつのポイントを挙げた。ひとつは、エアコンの使用だ。設定温度は28度を目安にして、冷風を直接体に当てない。もうひとつ、扇風機を使う場合は、やはり体に直接風を向けないように気を配る。

熱中症での救急搬送、半数は65歳以上

熱中症対策は、特に高齢者にとって大切だ。消防庁の統計によると、2016年に熱中症で救急搬送された人の半数は、65歳以上だった。それでもエアコンの使用を嫌い、就寝中はスイッチをオフにする人もいる。冷気が苦手、体に当たって風邪をひくかもしれない、との懸念からだろうが、熱中症になれば命の危険がある。いかに適切にエアコンを利用するかに、考え方をシフトした方がよいだろう。

エアコンの「タイマー機能」を上手に使ったり、扇風機を活用したりして室温の調節、管理に努めたい。