■競技を見ることについて

 スポーツにしてもボードゲームにしても、すごい記録が出たり、衝撃映像を目の当たりにすれば「その競技を見てみよう」と思うことだろう。最近では、稀勢の里が横綱になった、もしくは感動の逆転優勝を果たした際に相撲熱が一気に高まったり、将棋の世界では中学生棋士の藤井聡太4段が連勝記録を作り、将棋はもちろん、対戦中の食事にまでフォーカスを充てられるといった現象があっとた。

 そして今回紹介したいのが、ツールドフランスに出場した選手が公開した「足」の写真だ。ツールドフランスは、世界最高峰の自転車レースであり、23日間にわたり熱戦が繰り広げられる。200人近くが3,540キロを走りきる。しかも休息日は2日しかないという超過酷なレースだ。

 そんなレースに出場したらどんな目に合うのか想像もつかないことだろう。しかしレーサーの一人、パヴェル・ポリャンスキー選手が自身のインスタグラムで競技後の足を披露し、話題となっている。見た瞬間「これは人間の足じゃない!」と思ってしまう人は少なくないだろう。血管が浮き上がり無数の亀裂が入ったような足になっている。この足を見ただけで過酷さが十分に伝わり「一部でもいいから一度は見てみよう」と思う人がでてくることだろう。

■ヨーロッパでは超人気スポーツ

 日本でも最近ロードレーサーに乗る人口が増えてきた。マラソンブームがある程度停滞してきて「次はロードレーサーへ」という人も増えてくるだろうと思っている。そう言う人達は是非、ツールドフランスを見てほしい。そこには大柄な選手、上りに強い選手、逃げる選手など、体型によって向き不向きのレースがあることが分かるのも面白いところだろう。

 世界最高峰のロードレーサーが、言ってみるとペダルを回しているだけで血管が浮き出るまで全力を出し切るレースを見て心が動かされないはずがないと思うのは私だけだろうか。フランスのブランドバックを身に着けたり、パリの凱旋門を見るといったことよりも、フランス人気質を味わうといった意味ではお手軽でもある。

 ツールドフランスのゴール前1時間の平均速度は時速60kmほどだといわれている。そしてゴール直前では70kmという、まさに自転車とは言えない速度で勝負を左右する。人間の限界を感じることのできるスポーツ、それがツールドフランスだ。想像するだけでも恐ろしい世界だが、ポリャンスキーの足を見れば、観戦せずにはいられなくなることだろう。