精神科医師の水島広子さんの書籍『女子の人間関係』(サンクチュアリ出版)では、他人から嫌われる態度や面倒な性格の女性を「女」と表現し、どのように付き合っていくべきかを指南しています。

1.とりあえずの対処法(巻き込まれないようにする)
2.攻撃を受けない方法(「女」をバカにしない)
3.本当の意味で良い関係に築く方法(自分と相手の中にある「女」とどう付き合っていくか)

大切なのは、この3つのステップだそう。今回の内容は、女性の人間関係にありがちなので、自分の問題と照らし合わせると、解決策が見えてくるかもしれません。

ケース01.
「大切にされたい」

Aさんの場合

B子はとても仲の良い友人なのですが、私が他の友だちと遊ぶのをとても嫌がります。話をしているだけでも「なんでこんな人と仲良くしているの?」という気持ちがあからさまに表情に出ています。何かを報告すると「それ、他の人にはもう話した?」と聞かれたり…思い当たることはたくさんあります。B子は私にとっても、一番と言っていいくらい仲が良いし大事な友だちですが、他にも友人はいるわけで…。どういう距離感で付き合えば良いのでしょうか?

ステップ1.
とりあえずの対処法(巻き込まれないようにする)

まず重要なのは、B子さんの顔色を必要以上に気にしないことです。B子さんは「女」度が高い人と言えますから、もしこれからも大切な友だちとして付き合いたいのであれば、彼女の「女」とも、うまく付き合っておく必要があります。

ここで効果的なテクニックをひとつ紹介します。それは、B子さんの「女」をスルーするということです。例えば、他の友だちと話しているときにB子さんが嫌そうな顔をしていても、目に入っていないように振る舞うのです。

ステップ2.
攻撃を受けない方法(「女」をバカにしない)

よほど特殊な環境にいる場合を除いてですが、B子さんと適度な距離を置いていくほうが、自分の安全を守れるはずです。B子さん以外にも親しい友だちを作り、友人関係のバランスをうまく保っておいたほうが良いでしょう。そうすればB子さんとの関係が崩れたときに、他の誰とも親しくできない事態に陥らずに済み、結果として自分を守ることになります。

ステップ3.
本当の意味で良い関係に築く方法(自分と相手の中にある「女」とどう付き合っていくか)

もし、これからもB子さんとの友情を維持したいのであれば、他の友だちと遊ぶのを嫌がるB子さんに「なぜ嫌なの?」と聞いてみると良いでしょう。「女」度の高いB子さんですから、おそらく返ってくる答えは、その友だちについての批判的なコメントだと予想できます。

しかし、B子さんが言いたいのは「なぜ私を選ばなかったのか」ということ。ですから、B子さんから批判的な内容が返ってきても、そのまま言い返さず「B子は私にとって本当に大切な友だちだよ。私が誰と遊んだってそれは変わらないんだよ」と言ってあげましょう。折に触れて、選ばれなくても価値があることを伝えてあげれば、少しずつB子さんの「女」も癒えてくる可能性があります。

ケース02.
「褒められたとき
どう返せば良いの?」

Cさんの場合

女子同士で、褒め合いになることってありますよね。私はたまに「かわいい」「モテるでしょ」と言われるのですが「はい、そうなんです」とはもちろん言いづらいし、かと言って「全然」と強く否定したり「◯◯さんこそ」と社交辞令的に褒め返すのも、本音を見せていないみたいで感じが悪い気がします。女子に褒められたとき、どのように返すのが正解なのでしょうか?

ステップ1.
とりあえずの対処法(巻き込まれないようにする)

相手と自分を比べないようにしましょう。「かわいいか、かわいくないか」という受動的な評価の軸に自分を委ねないでください。注目すべきは、相手が「かわいい」と言ってくれた、という部分です。「そんな風に言ってくれてありがとう」とまずはお礼をするのが一番。

さらに「本当だとしても違うとしても言ってくれたことが嬉しい」と言えば「かわいいか、かわいくないか」の軸を手放していることが明確になります。相手が「本当にかわいいってば」と念を押してきても「そんな風に言ってくれてありがとう」と返せば済むはずです。

ステップ2.
攻撃を受けない方法(「女」をバカにしない)

この手の話題で心配なのは「あの人、自分のことかわいいって勘違いしているんだよ」などと言われることです。これも「かわいいか、かわいくないか」の軸の上にあることが分かると思います。ですから、ステップ1の方法を徹底していけば、かなり自分を守ることができます。

また、駄目押しとして「そんなこと言ってくれてありがとう。◯◯ちゃんって本当に優しいね」と心から相手を褒めておくと良いと思います。相手にどんな下心があろうと、自分が褒めてもらったのは事実ですから、その行為に対して「優しい」と感謝するのは自然なこと。

ステップ3.
本当の意味で良い関係に築く方法(自分と相手の中にある「女」とどう付き合っていくか)

単に「かわいいか、かわいくないか」の評価対象ではなく、自分が言われたことに対して心からお礼を言うことで、相手の「女」度がグッと癒され、褒めてくる人とCさんは温かい心同士で繋がれる力強い存在になるのです。

ケース03.
嫉妬して張り合ってくる女

Dさんの場合

Eは会社の同僚。なぜか私にライバル心を持ち、何かと対抗してきます。仕事で私のほうが良いポジションに立っており、Eはよく思われていません。私に対する態度が挑発的で迷惑しています。これまで受け流していましたが、もう我慢の限界…。

ステップ1.
とりあえずの対処法(巻き込まれないようにする)

「選ばれたい女」は、目に付く点で相手に勝っていないと気が済みません。こうした「女」は、表面的な勝ち負けに非常にこだわります。「勝った」と思っても、次の瞬間には別の「負けている」ところが目についたり、今度は自分が足元をすくわれるのでは、と疑心暗鬼になるのです。自分が被害を受けていると思いつめるのではなく「いつもピリピリしてかわいそうだな」という目を持って受け流すことが重要です。

ステップ2.
攻撃を受けない方法(「女」をバカにしない)

彼女とDさんだけの関係であれば、ステップ1を踏襲するだけで十分です。しかし彼女のようなタイプは、ときに周りを巻き込んで、こちらを不利な立場に追い込んでくることもあります。毎日働く職場ですから、そのような事態は避けたいもの。

周りに対しても自分を守る方法があります。そのひとつが「彼女の悪口を言わない」ということです。これはまさに自分が「女」にならないことそのもの。正論じみた陰口は、いかにも「女」の専売特許ですが、Dさん自体が「女」になってしまうと、他の「女」から反感を買ってしまいます。

もうひとつは、彼女以外の人たちとの信頼関係を日頃から築いておくこと。物事に対して感情的に反応するのではなく、客観的に見るようにしましょう。つまり「女」度を下げておくのです。そうすれば、もしも彼女が周りを巻き込んでこようとしても、どこかでブレーキがかかるはず。「女」度の低い人は、誰からも好かれやすいからです。

ステップ3.
本当の意味で良い関係に築く方法
(自分と相手の中にある「女」とどう付き合っていくか)

余裕があれば、彼女との関係性にも手をつけましょう。「そんなことまでしてあげる必要はない」と思うのであれば、しなくても大丈夫です。でもこれからもずっと一緒に働いていくのであれば、少しでも関係を改善したほうが良くないですか?

Eさんには「あなたという存在を尊重している」という気遣いを示してあげれば、徐々に安心していくはず。長い時間をかけてこの関係を築ければ「安心できる人」と思われるようになっていくでしょう。彼女自身の癒しがどこまで進むかは分かりませんが、2人の関係性はかなり改善されていくはずです。

『女子の人間関係』著:水島広子(サンクチュアリ出版)
対人人間関係療法専門クリニックに勤める著者が、精神科医の観点から「嫌われやすい女性とのうまい関わり合い方」を紹介。そもそもどんな女性が敬遠されるのか、どのようにすれば関係を壊さずに対処できるのかなどをまとめた、人間関係に悩む女性が読むべき一冊。