この夏の移籍市場における目玉の1つであったレアル・マドリードのスペイン代表FWモラタの去就が漸く決定した。現地18日、R・マドリードとチェルシーがモラタの移籍に関して合意に達したことを発表した。

詳細は一切公表されていないものの、R・マドリード寄りのスペイン紙『Marca』によると、移籍金はスペインのクラブとしても選手としても史上最高の売却額となる8000万ユーロ(約103億2000万円)となり、それとは別にインセンティブ条項も契約に付帯されているとのことだ。また、契約期間は5年、年俸は900万ユーロ(約11億6000万円)程度になると報じられている。

昨年夏にユヴェントスでの2年間のプレーを経てR・マドリードに復帰したモラタは、途中出場が多いにも係らず公式戦43試合で20得点を記録。1ゴールを決めるために要した時間は94分と、大黒柱のポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの98分を凌ぎチームトップの数字を叩き出した。しかし、それだけの結果を残してもフランス代表FWベンゼマに次ぐ2番手のセンターフォワードという立場は変わらず、自身をレギュラーとして必要としてくれる強豪への移籍を希望していた。

モラタの移籍先候補としては、これまで常にマンチェスター・ユナイテッドとチェルシーの名が取り沙汰されて来た。だが、先手を打ったマンチェスター・Uは、R・マドリードが移籍金9000万ユーロ(約116億1000万円)を固持したため獲得を断念し、最終的にエヴァートンからベルギー代表FWルカクを確保した。そんな最中、この夏の移籍市場で大型補強を敢行しているミランの名が急浮上する一方、ルカクの争奪戦でマンチェスター・Uに敗れたチェルシーは、昨年夏に失敗したモラタの獲得に再び注力。R・マドリードの要求に近いオファーを提示して交渉を成立させた模様だ。

チェルシーでモラタの獲得を最も望んでいたと見られているのがアントニオ・コンテ監督で、ユヴェントスの指揮官時代の2014年夏にも自ら勧誘した経緯がある。だが、コンテ監督はイタリア代表の指揮官就任に伴い退団し、その直後にモラタが入団を決めたため、2人はユヴェントスでは入れ違いとなった。だが、モラタもいずれはコンテ監督の下でプレーしたいとの発言をして来ており、相思相愛の両者は漸く結ばれることとなった。

一方、2014年夏に2000万ユーロ(約25億8000万円)でユヴェントスに売却したモラタを、2016年夏に3000万ユーロ(約38億7000万円)の買戻オプションを行使して獲得した経緯があるR・マドリードは、今回を含めた3回の移籍を通じて差引4000万ユーロ(約51億6000万円)の利益を計上。相変わらずの商売上手振りを、移籍市場で見せ付ける形となった。

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