ルカクについては獲得を喜んでいるモウリーニョ監督だが、チーム全体の補強については満足できていない様子。まだ、移籍マーケットでの動きはありそうだ。 (C) Getty Images

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 レアル・マドリーのスペイン代表FW、アルバロ・モラタのチェルシー入りが、7月19日(現地時間)に決定。移籍金額はボーナスなども含めると最高で7000万ポンド(約101億円)に達するといわれている。

 モラタといえば以前、右膝の靱帯損傷で契約更新を断念したズラタン・イブラヒモビッチに代わる前線の核を探していたマンチェスター・ユナイテッドが獲得を狙い、やはり7000万ポンドを提示したものの、マドリーはこれを拒否したと報じられている。
 
 2010年から13年までのマドリー指揮時にモラタを指導したことがあるジョゼ・モウリーニョ監督は、このストライカーを「好みの選手」であるとして高く評価し、マンチェスター・Uに連れてくることを望んでいた。
 
 しかし前述の通り、マドリーの拒絶に遭ったこともあって方向転換し、8日にエバートンからベルギー代表FWのロメル・ルカクを7500万ポンド(約110億円)で獲得。これで、モラタ争奪戦からは手を引くこととなった。
 
 とはいえ、一時は意中の選手だったモラタが、プレミアリーグの覇権を争うライバルチームに加入したことを、果たしてモウリーニョ監督はどう思っているのか? 気になる名将のコメントを、『Omnisport』が報じている。
 
「チェルシーがやっていることに興味はない。本当だ」
 
 会見で平然と語ったモウリーニョ監督は、むしろチェルシーのモラタ獲得は当然のことだったとも語っている。
 
「アントニオ・コンテ監督との確執でジエゴ・コスタの退団が確実になった以上、チェルシーが新たなストライカー、それもD・コスタ並の特別な選手を獲得するのは明らかだった。そして彼らは、アルバロという、彼らにとって最適な選手と契約をかわしたということだ」
 
 もはや、モウリーニョ監督にとって、獲れなかった選手のことは眼中にない。彼は、チェルシーを出し抜くかたちで、新たに獲得したルカクについて語ることを選んだ。
 
「我々には、ズラタンに代わるストライカーが必要だった。彼が負傷した後、マーカス・ラッシュフォードだけでは不十分だった。そのため、ルカクを獲得した」
 
「我々は、非常にビッグな選手を獲得できた。彼とはチェルシー時代に一緒に仕事をしたので、当時と現在を比較することができる。彼の進歩ぶりは、とても素晴らしいものだ」
 
「ルカクは今や、欧州でもトップレベルの選手であり、今後はその力をプレミアリーグ、チャンピオンズ・リーグで、マンチェスター・Uのために存分に発揮しなければならない」
 
 現在、米国でプレシーズンツアーを行なっているマンチェスター・U。ルカクは17日のレアル・ソルトレイク戦で加入後初ゴールを決めたが、モウリーニョ監督は「私にとってはどうでもいいこと」と、重要視していない。
 
 指揮官の視線の先にあるのは、来る新シーズンであり、関心は、そこでルカクがどれだけの結果を残せるか。新助っ人が期待に応えて国内外の大舞台で活躍を披露できるかが楽しみである。そして、因縁(?)のチェルシーとの対決も……。