アメリカの独立記念日に合わせて実施されたキャンペーン「#PasstheERA」を紹介します。デザイン業界、広告業界で活躍するクリエイターたちが、ある目的のために集まりました。ジェンダーフリーの権利を訴える、そのために。

すべての“ニンゲン”は平等である
by トーマス・ジェファーソン

All men are created equal(すべての“人間”は平等である)

これは、第3代米大統領トーマス・ジェファーソンが「アメリカ独立宣言」において用いた有名な言葉。米憲法にも記されている一節ですが、お気づきでしょうか。「人間」に当たる部分、男性(manの複数形)を意味する「men」が用いられていることを。

近年、ジェンダーフリーの考え方のもと「men」→「people」とすべき、こうした捉え方も浸透してきている。そのことを広く訴えようと、画像をウェブ上で公開し、SASでの拡散を呼びかけたのがこのプロジェクトです。

ジェファーソンの言葉はその槍玉に。

親愛なるトーマス・ジェファーソン、何か大切なことを忘れてはいませんか?

人間は男と女、ともにいます。ならば“men”じゃなくて“people”では?

それを直すのは簡単なはず(修正液を使えば一瞬)

とまあこんな具合に。

さらには、毎朝のメニューや、月面着陸、ゲノム解析など人間にとて必要な要素や歴史の歩みを引き合いに出して、平等の必要性をメッセージングしていきます。

卵よりもシリアルよりもバナナよりも。私たちにいちばん必要なのは“平等な権利”

1969年、人類は月まで到達したのに……2017年、まだ男女平等じゃないって…

2003年には、ゲノム解析までしたというのに

投票できる権利よりも大事なもの、それが平等

カツラはかぶった。なのに女性を置いてけぼりにした。そんな彼らの宣言なんて、ある種ドラッグのようなもの

キャンペーンのオーガナイザーを務めたEmily-Rose Wagnerは、現代のアメリカ社会が抱える、見えざるジェンダーフリーをこう嘆くように強調しました。

「アメリカに暮らす女性は、200年以上も“平等”を待ち望んできたのです。これまで偉大なる母たちのおかげで、様々な分野で平等が実現してきました。けれどそれは、まだ残念ながら完全なものとは言えません。この活動は平等を勝ち取るためだけでなく、そんな先人たちに感謝の意を伝えるためのアクションでもあるのです」

男女平等──、言葉の持つ意味は理解していても実社会における「平等」とは、本当のところどんな意味を持つのでしょうか?

 

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