20日、韓国中部、忠清北道を襲った史上最悪規模の水害をよそに同地の地方議員らが欧州研修に出掛けバッシングを浴びた問題に関連し、道議の一人から、激しい批判を続ける国民を動物に例える発言が飛び出し、新たな騒動が巻き起こっている。写真はレミング。

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2017年7月20日、韓国中部、忠清北道(チュンチョンブクド)を襲った史上最悪規模の水害をよそに同地の地方議員らが欧州研修に出掛けバッシングを浴びた問題に関連し、道議の一人から、激しい批判を続ける国民を動物に例える発言が飛び出し、新たな騒動が巻き起こっている。韓国・京郷新聞などが伝えた。

報道によると、野党・自由韓国党のキム・ハクチョル道議が、外遊を批判する世論と関連して、「セウォル号からしてそうだし、国民は異常で、私からしたら何というかレミングのような気がする。集団行動するげっ歯類がいるじゃないか」と話したという。

レミングはツンドラ地帯に生息する小型のげっ歯動物で、個体が増え過ぎると集団で海に飛び込む「集団自殺」の習性を持つと言われている。韓国では人々の盲目的な集団行動を否定的に例える際に引用されがちな動物というが、1980年には、当時の在韓米軍司令官がインタビューで「韓国人はレミングと同じで、新しい指導者が登場するとその人の下にどっと集まってくる」と発言して大きな波紋を呼んだことがあった。

今回のキム道議の発言について、市民団体の関係者は「国家的な災難状況にある中、道民の代表である人が道民のそばにいないなど話にならない。自身の過ちを全く認識できていないという点がさらに大きな問題だ」と批判し、外遊議員らが帰国次第、辞任を求める運動に乗り出すとしている。

また韓国のネットユーザーからは、「自分がレミングだとも分かってないんだな…」「動物発言の専門家かよ?」「これこそが自由韓国党の正体。国民を犬や豚だと思っていて、役人は国民の血を吸う悪徳な存在だ」と非難の声が続出している。

さらに地方議会に対し「区議会、道議会、市議会を廃止して。げっ歯類より」との厳しいコメントや、「正常な人、素晴らしい人が政治をしてほしい。こんなおかしな人たちが出てこられないように」「道の皆さん、来年の選挙では国民への暴言が日常的な自由韓国党を選んではいけません。そうすれば犬や豚にならなくて済みます」など求める声も上がった。

韓国ではこれまでも、国民を動物に例えた公職者の不適切発言がたびたび問題になってきた。昨年7月には、当時教育部の高官だったナ・ヒャンウク氏が報道機関との夕食の席で「民衆は犬や豚」発言して罷免処分に、今年4月には大統領選の安哲秀(アン・チョルス)氏陣営から、世論調査で対抗候補の支持率が高く出たことについて「人を対象とした世論調査ではなく、獣や犬、幽霊を対象としたものではないか」との指摘があり物議を醸していた。(翻訳・編集/松村)