松山英樹【写真:Getty Images】

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松山の英語力に英紙注目、隠されたエースの矜持「世界2位に大きなプライド感じる」

 20日に開幕する海外男子ゴルフのメジャー第3戦、全英オープン。世界ランキング2位の松山英樹(レクサス)は日本人史上初の四大大会制覇に期待が高まっているが、開催地イギリスでも注目度は高く、英紙「ガーディアン」も特集。日本のエースは語学習得に力を入れていることを明かし、「僕は日本のゴルフファンに誇らしい思いをさせたい」と日本のゴルフ界を背負う使命感を語っている。

 いまや、世界ランキング2位に上り詰め、トッププレーヤーの一人に君臨する松山。6月の全米オープンで四大大会史上日本人最高の2位に入り、今大会はジョーダン・スピース(米国)らライバルも今大会のV候補に推している。

 しかし、世界のスポットライトは日本のエースの実力にまだまだ追いついていない。記事によれば、通訳を介してのメディア対応が要因にあると分析し、松山も英会話という課題を認識している。

「自分自身、英語習得に取り組んでいる。アメリカでの知名度は少し上がってきたと思うけれど、もっとうまく英語を話せば、より多くの人々が僕の性格をわかってくれると思う」

 このように、語学習得への意気込みを語った松山。その想いは個人的なもの以上に、日本ゴルフ界を背負う責任感から生まれているようだ。

「僕はあまり覚えられない方がいい」…明かされた本音の裏にある松山の想いとは?

「僕は有名になりたいとか、注目を集めたいためにゴルフをしているわけではないので、あまり覚えられすぎないほうがいいかもしれない。ですが、できるる限り大会を世に広める責任が自分にあることも理解しています。なので少しずつ英語を勉強しています」

 決して自分は有名にならなくていい。そう本音をのぞかせながら、ゴルフ界に貢献する想いを明かしたあたり、25歳ながら日本を牽引する覚悟が見てとれる。

 日本のゴルフ界の未来を双肩に託された男について、記事では「自己分析こそが数多く存在するマツヤマのクオリティの1つに加えられるかもしれない」と称賛されている。

「メジャー優勝は自分の目標の一つです。日本からの応援はうれしいし、刺激を受けます。余計なプレッシャーということはありません。僕は日本のゴルフファンの方々を誇らしい思いにさせたい。日本人のゴルファーで初めて世界ランク2位になったことには、すごく大きなプライドを感じているのです」

 トップ選手として、日本のファンへの想いを明かした松山。崇高な使命感とともに、日本が世界に誇る25歳は初のメジャー制覇を目指したラウンドに踏み出す。