作品公開まであと2ヵ月程度。このまま無事上映となるかが注目されるが、今回の過去映像の使い方や半分生身のウルトラマンについては、円谷プロの主張のとおり、確かに「ウルトラマンブランドを著しく毀損」していると言えそうだ。

 なお、7月21日に円谷プロダクションより、タイ人との間で争われた書面は、タイ国家警察から委託を受けた書類鑑定委員会により偽造との鑑定意見がだされ、「当該書面が偽造であるとの結論が民事訴訟、刑事訴訟双方において出されております」と事実関係についての情報が寄せられた。また、中国において当該書面が広東省高級人民法院では、鑑定機関への鑑定委託をしないままに、偽造と認めるだけの証拠がないことを理由に有効と認められたものの、「中国の判決でさえ、当該映像作品に関する「著作権の譲渡」は認めておらず、「昭和40年代の特定の映像作品について」の「限られた範囲の利用権の許諾」のみです。そのため、昭和40年代の特定の映像作品を含むすべてのウルトラマンシリーズの映像作品及びキャラクターに関する著作権者は、いずれの国の判決に従ったとしても、一貫して当社となります」と主張している。(以上、追記)

(イメージ写真提供:(C)Wasan Ritthawon/123RF タイ・アユタヤのマーケットで撮影されたウルトラマン)