ビデトイレで用を足した後に、洗うべき箇所に水を噴射して清潔にする便器型の器具で、ヨーロッパではごく一般的に使用されています。ベネズエラでの普及率は90%です。そして日本では、温水洗浄便座が普及しています。

情報発信サイトScientific Americanによれば、ビデは森林環境保護にも大きな役割を果たせるようです。しかし、なぜか北米ではあまり普及していません。

ビデは環境に優しい?

アメリカ人は年間365億ロールのトイレットペーパーを使用しています。そのためにいったいどれだけの木を犠牲にしているのでしょうか? トイレットペーパーからビデへ変えるだけで、年間1500万本の木が救われるという見積もりがあります。

効率性の高いツールやテクニックを紹介するサイトmetaefficient.comの編集者、Justin Thomas氏はビデこそ「森林環境保護技術の鍵」であるとScientific Americanに語っています。しかも節約できるのは、トイレットペーパーの原料になる樹木だけではありません。Thomas氏によれば、アメリカ人が使用している365万ロールのトイレットペーパーの製造に用いられる年間473,587,500,000ガロン(1,792,723,703トン)の水、253,000トンの塩素、17.3テラワットの電力、さらに、包装と輸送のための人件費とエネルギーが節約できます。

ビデを使うと水の使用量が増える?

端的に言えば、水の使用量は増えます。しかし、トイレの水を1回流すだけでどれだけの水が無駄になっているのかを考えれば、ビデで流す水の量はごくわずかだというのがビデを擁護する人たちの主張です。GOODによると、どんなタイプのトイレかにもよりますが、トイレの水を1回流すたびに1.5〜5ガロン(5.7〜19リットル)の水を使うことになり、1日に水洗トイレで流す水の量は24ガロン(91リットル)にのぼるとのこと。ビデを使うとトイレで流す水に加えて、ビデで使う水があるので水の使用量は増えますが、節約できるトイレットペーパーのことを考えると結局はビデにする価値があると言えるのではないでしょうか。

ビデは衛生的?

ビデに反対する人が挙げる理由の1つが、衛生面での不安です。しかし、Yahoo! BEAUTYによると医療専門家の間では、ビデは衛生的であり、トイレットペーパーより体に優しく、洗浄力の点でも優れているという意見が多いようです。一方で、カリフォルニア大学バークレイ校公衆衛生大学院のJohn Swartzberg博士は、ビデの方がトイレットペーパーより健康に良いことを直接証明している学術誌は存在しないとThe Sweethomeに語っています。

というわけで、もしビデが身体の健康や衛生の観点でトイレットペーパーに劣らないのなら、環境に優しい点を考慮して、ビデを買う経済的余裕がある人はビデに切り替えでも良いのではないでしょうか。

Bidets Can Save 15 Million Trees Annually-So Why Aren't We Using Them?  | Lifehacker US

Image: Claudia Carlsen/shutterstock

Source: Scientific American, GOOD, Yahoo! BEAUTY, UC Berkeley School of Public Health, The Sweethome

Reference: Wikipedia