【ソウル聯合ニュース】「体重が7キロ減りました。7カ月間撮影したので、月に1キロずつ減ったことになりますね」――。

 このほど放送が終了した韓国MBCの歴史ドラマ「君主―仮面の主人」(原題)で主人公の世子(王の跡継ぎ)を演じた俳優ユ・スンホ(23)は、インタビューの席でそう言って笑った。とても大変な作品だった、アクション中にたくさんけがをしたと言いながらも、「背を向けるとすぐに現場が恋しく、行きたくなる」と愛着を見せた。「君主」は水木ドラマの視聴率1位で放送を終了した。
 気力を使い果たすほど打ち込んだおかげでユ・スンホの演技は今回も好評だったが、ドラマそのものには批判も多かった。世子の成長期を描いたためキャラクターがはっきりしないところがあり、演出もやや残念だったと評されている。
 この指摘にユ・スンホは「あえて言うなら俳優がもう少し考え、うまく表現するべきだったのが残念。撮影期間が長くなり、疲れもした」と正直に打ち明けた。「主人公が成長しながらさまざまな困難を経験するストーリーだったでしょう? 世子がデモク(ホ・ジュノ)に『吹雪と冷たい風に吹かれて咲く花が本当の花だ』と言うシーンがありますが、それが『君主』全体を貫くメッセージだったと思います。そういう話なので、途中の痛快さが足りなかったのは事実です」

 劇中、世子はガウン(キム・ソヒョン)だけを愛し続けたが、女傑ファグン(ユン・ソヒ)を応援する視聴者も多かった。どうして世子がこんなに好きになってくれるファグンを差し置いてガウンばかりを愛するのだろうと自分でも考えたが、ガウンには彼女の父を死に追いやった申し訳なさもあり、愛だけでなくもっと深くて複雑な感情があったのだと理解した。相手役のキム・ソヒョンは6歳年下で心配もあったが、実際には心強いパートナーで、信頼して演技ができたという。
 2000年に子役としてデビュー後、これまで着々と経歴を積み、成功した元子役俳優の見本となった。だが、そんな風に見られることは重荷にもなった。「君主」でも、ユ・スンホの演技は非の打ちどころがなかったが、彼の世子のシーンが終われば大人の俳優が王として登場するかのような印象も与えた。彼は、自分もこのことに「ストレスを感じる」といいながらも、「プラスに考えれば年をとっても童顔と言ってもらえるのでは?」と冗談めかして笑った。
 いつも「真面目な青年」というイメージを持たれているが、「役者としては悪役にもチャレンジしてみたい。くだらない三流の悪役をぜひ演じてみたい」と、新たな挑戦への意欲も口にした。一方で、メロドラマは「まだ自信がない」という。
 大学に進学せず、兵役も早々に終えた。人とは違う選択を重ねてきたことについても、淡々と語った。「大学へ進学しなかったのは、勉強があまり好きではなかったからです。子どものころは演技と(学業と)の両立が大変でした。もし演技をしていなければ、本当に遊び歩いていたと思います。一番ストレスを受ける場所は現場ですが、一番心が穏やかになれるのも現場なんです。どうしてもこの仕事をせざるを得ないようですね(笑)」
 なかなか太れず、毎晩インスタントラーメンを食べているという。しばらくは旅行などしてゆっくり過ごし、次の出演作品を検討するつもりだ。
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