タイ・バンコクの警察本部に出頭したマナス・コンパン中将(2015年6月3日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】タイの刑事裁判所は19日、ミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)やバングラデシュからの移民の人身売買に関与した罪に問われていた陸軍中将、警官、政治家を含む被告62人に有罪判決を下した。

 タイの軍事政権は2015年5月、ロヒンギャなどの移民をタイ南部からマレーシアに送り込み大金を得ていた当局者らと人身売買組織の取り締まりを強化。身代金目的で密林の中に拘束されていた移民もいた。

 取り締まりが強化されたことで東南アジア全域に危機的な状況が広がった。拘束されて密林に放置された大勢の移民が飢えやマラリアで死亡。また海上では船に詰め込まれた移民がタイ、マレーシア、インドネシアの沖合に漂着したものの、上陸を拒否される事態が起きた。

 19日に有罪判決を受けた62人の中で最も高位の陸軍中将マナス・コンパン(Manas Kongpan)被告は、複数の人身売買の罪などで禁錮27年を言い渡された。タイでは、軍幹部が収監されることはおろか、裁判にかけられることも非常にまれ。

 この他、密林に設けられた移民の収容施設に関わっていたミャンマー国籍の被告に禁錮94年、少なくとも17人に70年以上の禁錮刑が言い渡された。ただタイでは、受刑者が服役するのは最長50年と定められている。
【翻訳編集】AFPBB News