白内障の手術を受ける予定だった67歳の女性の目の中から、合計27枚ものコンタクトレンズが発見されるという事例が報告されています。女性はそれまでに大量のコンタクトレンズが目の中に潜んでいたことにまったく気付いていなかったとのことで、ベテランの眼科医も「これまでに見たことがない」と衝撃を受けています。

UK surgeon finds 27 missing contact lenses in woman’s eye

https://www.aop.org.uk/ot/science-and-vision/research/2017/07/14/uk-surgeon-finds-27-missing-contact-lenses-in-womans-eye

Doctors find ‘blue mass’ of 27 missing contact lenses in woman’s eye - National | Globalnews.ca

http://globalnews.ca/news/3603281/woman-27-contact-lenses/

イギリスのソリフル病院に勤務する眼科医のルパル・モルジャリア氏は、67歳の女性の白内障手術を担当しました。手術を始めるべく目の状態を確認していたモルジャリア氏は、女性の右目の中に「青い塊」があるのを見つけたとのこと。この塊は17枚ものコンタクトレンズが重なったもので、引き続き右目の中を調べたところ、さらに10枚のコンタクトレンズが見つかったそうです。目の中に長期間コンタクトレンズが潜んでいたことから、結膜の周辺に多量の細菌が存在していることが予想され、眼内炎を引き起こす恐れがあったため、白内障の手術は延期となりました。



67歳の女性は35年間にわたって、1カ月使い捨てタイプのコンタクトレンズを着用していましたが、定期的な眼科診断は受けていなかったとのこと。通常であれば目の中にコンタクトレンズが入ってしまうと、強い不快感や炎症を引き起こすことが多いのですが、女性は白内障手術の事前診断でもコンタクトレンズに起因する不快感を報告しておらず、目の中に27枚ものコンタクトレンズが入っていたことにはまったく気付いていなかったそうです。

なお、女性はコンタクトレンズを摘出してから抗生物質による治療を受け2週間後には、目の調子が非常に良くなったと報告されています。後日に白内障の手術も受けることができ、術後の合併症も起こらず健康に過ごすことができているとのこと。



手術チームの中には勤続20年を超えるベテラン医師もいましたが、モルジャリア氏は「誰一人として過去に見たことがない事例です」とコメント。非常に珍しいケースであるとして、モルジャリア氏はこの事例を学術誌BMJに掲載しています。モルジャリア氏によると、「コンタクトレンズはオンラインで簡単に購入できますが、定期診断を怠ると失明につながるような重篤な病気につながる可能性があります」と警告しています。