OECD諸国の電源構成(2016年):「原子力・再エネ」が4割、「化石燃料等」が6割

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国際エネルギー機関(IEA ; International Energy Agency)が先月19日に発表した “Statistics: Key electricity trends 2016” によると、2016年におけるOECD諸国に関する電源構成などは、次の(1)〜(3)の通り。

(1)OECD諸国の全体では、可燃性の再生可能エネルギーを含む可燃性燃料(以下「化石燃料等」)は59.5%、それ以外の燃料(原子力、水力、地熱、太陽光、風力等(以下「原子力・再エネ」))は40.5%であった(資料1)。

<資料1> ※画像をクリックして拡大2017.4.19 IEA “Statistics: Key electricity trends 2016”
(2)地域別では、
○ 欧州では、「化石燃料等」は47%、「原子力・再エネ」は53%
○ 米州では、「化石燃料等」は61%、「原子力・再エネ」は39%
○ アジア・オセアニアでは、「化石燃料等」は78%、「原子力・再エネ」は22%
であった(資料2)。

<資料2> ※画像をクリックして拡大2017.4.19 IEA “Statistics: Key electricity trends 2016”
(3)2016年のOECD全体の発電電力量は対前年比0.9%増で、この内訳として地熱・太陽・風力等は同9.5%増、水力は同2.2%増、化石燃料等は同0.2%減、原子力は同0.1%減であった(資料3)。

<資料3> ※画像をクリックして拡大2017.4.19 IEA “Statistics: Key electricity trends 2016”
原子力について、2016年のOECD全体の原子力発電電力量は対前年比0.1%減であった。欧州は原子力発電が減少した唯一の地域で、原子力発電電力量は対前年比2.4%減の790TWhだった(資料4)。ドイツでの原子力発電の段階的廃止、チェコとフランスでの停電長期化、スロベニアとスイスでの運転停止といったことが主因。

《原文より抜粋》
Total OECD cumulative production of nuclear electricity in 2016 was 1873.6TWh, 2.7TWh, or 0.1% lower than in 2015. Europe was the only region which decreased its nuclear production, by 19.6TWh, or 2.4%, to 790TWh led by the continued phase out of nuclear electricity in Germany as well as decreases in the Czech Republic and France caused by extended outages. There were also operational outages in Slovenia and Switzerland.

<資料4> ※画像をクリックして拡大2017.4.19 IEA “Statistics: Key electricity trends 2016”
水力について、2016年のOECD全体の水力発電電力量は対前年比2.2%増であった。2000年から2015年までのOECD全体の水力発電量の増加は、既に水力開発がされ尽くしていたこともあって、0.8%程度だった。

2016年の水力発電量の増加は、OECDでの水力発電上位3ヶ国であるカナダ・米国・ノルウェーを始めとした多くの国々での降水量増加が主因で、これはフィンランドとスウェーデンでの水力発電量の大幅な減少を補うものでもあった。

Total OECD production of hydroelectricity in 2016 was 1451.6TWh, which was 30.7TWh, or 2.2%, higher than in 2015, and increased in each OECD region. From 2000 to 2015, Hydro production has only grown 0.8% because most of the available potential in OECD countries is already utilised. The increase in Hydro for 2016 was predominately a result of higher rainfall in many countries, especially in Canada, the United States and Norway, the top three Hydro producers in the OECD. These increases compensated for significant drops of Hydro production in Finland and Sweden.

再エネ(地熱・太陽光・風力等)について、2016年のOECD全体の再エネ発電電力量は対前年比8.4%増であった。欧州では0.4%増、アジア・オセアニアでは12.6%増、米州では22.5%増(太陽光が45%増、風力が19%増)であった。