U-20日本代表FW中坂勇哉(神戸)

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[7.19 AFC U-23選手権予選 U-20日本 8-0 U-22フィリピン]

 途中出場で停滞した試合の流れを変えた。後半19分に途中出場で2トップの一角に送り込まれたFW中坂勇哉(神戸)は、「どちらかというと僕は1.5列目に入るので自由に動ける」と前線にとどまるだけでなくボールを引き出すために左右、そして2列目まで落ちてパスを呼び込んで攻撃にリズムを生み出した。

 チームは後半1分までに6点のリードに成功していたが、その後はなかなか決定機を創出できなかったも。しかし、中坂投入とともに徐々に攻勢を強めていく。そして、後半38分には中坂自身がきっちりと仕事をやってのける。MF森島司(広島)の鮮やかなスルーパスからPA内に進入すると、「試合に出た以上、前の選手はゴールを取らないといけない。6点入っていようが、自分の中では『ゴールを取る』と強く思っていた」と有言実行となるゴールを冷静に流し込んだ。

 代表公式戦デビューで8-0の快勝に貢献。しかし、フィリピンのレベルも考慮して「これから相手が強くなっていっても、同じようにできないといけない」と気を引き締め直すと、「残り試合の相手のレベルは正直分からないけど、今日と変わらないプレーを見せたい」と次戦以降への意気込みを示した。

 5月に行われたU-20W杯ではメンバーに入れなかったものの、「正直あまり意識していなかった」ようだ。それはなぜかと言うと、「僕がずっと選ばれていて落選したら悔しいだろうけど、ずっと選ばれていなかった」から。しかし、3年後の東京五輪に向けて再スタートを切ったチームの中で、ゴールという結果を残し、組み立ての部分でも自身の力を少しでも見せられたと感じた。だからこそ、「実際に選ばれて代表でプレーをして、ずっとここでやりたい気持ちが強くなった」とU-20日本代表に生き残り続けることを誓った。

(取材・文 折戸岳彦)