時を経て、同じ場所を訪れてみる。

長い間生きていれば、一度はそんなことをやってみた経験はあるはず。自分だけのお気に入りの場所がこの世界にあるということは、人生の大きな楽しみだったりする。

それは、カリフォルニア在住のLisa Wernerも然り。彼女は、30年前に訪れたフランスとドイツを再訪し、写真を撮影したようだ。

#1
フランス・ストラスブール

「ミニスカートを履いていたから、
   足を組むことができなかったわ」

「木が大きく成長しているのが、分かるわよね」

「橋には、綺麗なお花が加わったのね」

「道路工事があったみたいだけど
    全く同じ場所に立ってみたわ」

#2
ドイツ・ハイデルベルグ

「橋の上で、30年前のシーンを再現するために
ドイツの学生に協力をお願いしたのよ」

「このくねり道は、『蛇の道』と呼ばれていて
『哲学者の道』へとつながるのよ」

#3
ドイツ・マインツ

「この彫刻おかげで、すぐに思い出せたわ」

「エルトヴィレの近くにある
ワイナリーを見学できてよかったわ」

#4
ドイツ・ケルン

「私、姿勢がよくなったと思わない?」

驚くべきは、30年経ってもどの場所の景色もほとんど変わっていないこと。フランスやドイツは建物の外観を残したまま、内部に手を入れるリノベーションが盛んに行われるからだろう。次々壊されては立て直される建物が多く、10年もすれば、街の表情や印象が変わってしまう日本と比べれば、その差は歴然としている。

Lisaの写真を眺めていると、古い建物を大事にするヨーロッパの懐の深さを感じてしまう。今後は、東京オリンピックに向けてますます多くの外国人が訪れるだろう。「開発」を否定するつもりはまったくないが、その旅行者たちが数十年後に再び日本へ帰ってきた際に、懐かしいと思えるような街づくりもまた求められている気がする。

Licensed material used with permission by Lisa Werner