再タッグとなった大野智の凄さを明かした中村義洋監督

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 ニューヨークのジャパン・ソサエティーで開催された「ジャパン・カッツ!」のオープニングナイト作品として上映された映画『忍びの国』について、中村義洋監督が7月14日(現地時間)インタビューに答えた。

 本作は和田竜の同名小説を『予告犯』などの中村監督が大野智主演で映画化したアクション時代劇。戦国時代に織田信長が攻め入ることを躊躇した伊賀の国。その伊賀の国の凄腕忍者、無門(大野)は怠惰な生活を送っていたが、ある日、信長の次男・信雄が独断で伊賀への侵攻を開始。武力、兵力では太刀打ちできぬ忍びたちは秘策で織田軍に対抗するも、無門に弟を殺され織田軍に寝返った平兵衛(鈴木亮平)の戦術に苦戦を強いられる。

 『映画 怪物くん』でタッグを組んだ大野を無門に配役したことについて中村監督は「僕の知る忍者はドラマで観た上忍(忍者は上忍、中忍、下忍に分かれる)を裏切ったり、抜け人(脱走者)となったり、かつて味方だった忍者に追われたりしているイメージでした。和田さんの原作には僕の想像する忍者のベストな部分が記されていて、これは外国人が持つ忍者のイメージとは絶対違うと思うんですが、そこが大野君に合っていましたね」と語る。

 今作はアクションのバリエーションが豊富だが、そのうち三つの戦い方に注目すべきと中村監督は言う。「まずは、冒頭と最後にある、川での(後方に線を引き、その線の中で相手と一騎打ちする)戦い方。次に全編通してのワイヤーアクションでの戦い方。これは原作では忍術をあまり使っていないので、そのまま映像化すると(アクションを求める観客が)退屈すると思い、ワイヤーを使いました。そして最後は織田軍の侍との戦い方。実際に織田軍との合戦での忍術は、僕らがオリジナルでアクション演出をしています。特に忍者側と侍側ではアクション監督も変えているんです」とこだわりを明かした。

 また、10分近くに及ぶ平兵衛と無門の戦いについては「平兵衛の本格的な戦いは無門との戦いだけなので、鈴木君はクランクインの3か月くらい前からずっと練習していました。一方、大野君演じる無門は、他にもアクションがたくさんあるので、先に別のアクションをこなし、最終決戦の練習は1か月もありませんでした。加えて彼らが練習を合わせるタイミングもなかったんです」と中村監督。大野の集中力と反射神経に改めて驚かされる必見シーンだ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)