大量のヌタウナギが、道路とクルマを粘液まみれに! 韓国では高級食材
これがヌタウナギという魚だ。



その見た目と同じくらいゾッとする出来事が起きた。映画『ゴーストバスターズ』に登場する幽霊「スライマー」に例えられ"スライムウナギ"とも呼ばれるヌタウナギが、エラを詰まらせる働きをする粘液を大量に分泌し、道路とクルマを白い粘液まみれにしたのだ。サメに同情心を持つことは難しいが、ヌタウナギはそれ以上に難しい。
これは、この魚の特質の1つに過ぎない。3億年前から存在するこの生物は、水中でクジラの死体に遭遇しても、上の写真で見られるエイリアンのような気味の悪い口でまとわりつき、クジラの体に穴を開け、たちまち食い尽くしてしまう。

韓国では、どういう訳かこの醜いモンスターを高級食材として食べる習慣があるようだ。それが、約3,400kgものヌタウナギが米国オレゴン州デポー・ベイ付近の高速道路、ハイウェイ101に散乱した理由だ。韓国の市場向けに輸出されるため運搬中だったのだ。景色が素晴らしい夏期のハイウェイ101は、ドライブにお勧めのコースだ。クルマがヌタウナギの粘液まみれにならなければ...。

今月13日、スライムウナギを積んだトラック(乗りたいとはあまり思わない)のドライバーが、建設現場に差し掛かった際、急ブレーキを踏んだ勢いで積荷が放り出され、オレゴン州警察によればヌタウナギが「高速道路上を舞った」のだという。

これにより、他の車両4台を巻き込む玉突き事故が発生し、ドライバー1人が軽傷を負い、数人が粘液まみれになった。州警察によれば、もし粘液が衣服に付着してしまった場合でも、取り除けば問題ないとのこと。粘液を被った人たちは画像のセダンのような状態だったのだろう。お気の毒としか言いようがない。



事故後すぐに「車がヌタウナギに破壊されてしまったら:よくある質問」と題した記事を投稿したアンドリュー・ターラー博士は、その中で「ヌタウナギは1匹でも一瞬にして5ガロン(約19リットル)ものバケツ一杯分の粘液を出します」と述べている。非常に強力な成分のため、科学者の間ではこの粘液をポリウレタン弾性繊維「ライクラ」の製造に応用することが検討されているという。



またターラー博士は、『ニューヨークタイムズ』紙へ送ったメールの中で、「スパイダーマンのクモの糸とクラゲをかけ合わせたようなもの」と説明している。

地元の消防がブルドーザーを使ってウナギを除去し、ホースで残った粘液を洗浄した。清掃の間、高速道路は7時間に渡って閉鎖された。道路のヌタウナギは取り除かれても、頭の中にこびり付いた記憶まではなかなか消えそうもない...。
勤務時間は終了。でも今夜は眠れそうもない...ヌタウナギのせいで。オレゴン州運輸省

By Greg Rasa
翻訳:日本映像翻訳アカデミー